プリントの一時停止は機械本体を操作することで行うことができますが、指定した座標で自動で止まってほしいということがあると思います。
例えば、次の場合が考えられます:
- 途中でプリントをチェックする
- フィラメントを交換する
- 何かを挿入する(インサート)
一時停止を追加する方法として「スライサーで追加」と「GCodeを直接編集する」2通りがあります。
スライサーで追加する
今回もPrusaSlicerでご紹介します。
PrusaSlicer Ver.2.8.0
まずはモデルをインポートし、造形に必要な設定を調整してからスライスを実行します。
スライス後に一時停止を追加できるようになります。
スライドバーを停止させたいレイヤー高さまで移動させ、+ボタンを右クリック。
今回は70番目のレイヤーを選択しました。
一時停止を追加は、デフォルトの状態では、Prusa社製のプリンタまたは、RepRapFirmwareを採用した機種のみ使用することができます。
カスタムGコードの追加は任意のコードを挿入できます。
今回のトピックは一時停止に関するものなので、一時停止コードについて説明します
M25は一時停止
M226は一時停止
M600も一時停止
一時停止のGコードとして3つも用意されていますが、違いはなんでしょうか?
M25 : コマンド後すぐには停止しません。実行しなければならないコマンドがストレージにあるため、これらのコードを完了するとプリントが停止します。停止まで約2秒かかります
M226 : M25 コマンドとは異なり、このコマンドはプリントをすぐに停止します
M600 : プリンターの内部ストレージ内に「フィラメント交換」マクロがある場合は、このコマンドを実行します。コマンドがない場合は、M226コマンドを実行します
それでは、すべてのプリンタで一時停止を使用する方法をご紹介します。
それからページの一番下まで移動します。
ここに入力することで、標準コード(M601)の代わりに独自のコードを実装することが可能です。
例えば、プリント停止GコードにM9999を設定します。
エクスポート後、GCodeファイルを開くと、M9999が入っていることがわかります。
設定をレイヤー 70、コードを 69 に設定していることに注意してください。これは、レイヤーが終了するまで一時停止が機能することを意味します
カスタムGコードを追加したい時は、+ボタンを右クリックし
カスタムGコードの追加を選択。
表示された空欄にGコードをいれるだけです。(例えばM25やM226)
これで、任意のGコードを指定したレイヤーの場所にいれることができます。
GCodeを直接編集する
とても簡単です!
まずは、GCodeをテキストファイルエディタで開きます。
必要なレイヤー番号を検索します。
次に一時停止コマンドを挿入します。例としてM9999と書きました!
以上です。とても簡単です。ちなみに、レイヤー番号がない場合は、高さの値を検索します
実験することを恐れないでください。まずは何事もチャレンジしてみることが大切です。
これらを活用してもっと3Dプリンタを活用しましょう。
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