以前の投稿で、サポート無しでオーバーハング形状を造形できるアークオーバーハングについて説明しましたが、今回はサポートを使用するものの、その使用量を削減できるオーガニックサポートについてご説明します。

オーガニックサポートとは?

オーガニックサポート(ツリーサポート)は、従来の直線的・格子状のサポート構造とは異なり、樹木のような形態を模倣した滑らかな曲線や分岐構造を用いて、効率的にプリントモデルを支えるサポート形状の1つです。

このサポートの最大のメリットは、サポートとして使用されるフィラメントの量を削減できることにあります。1本の柱から枝分かれするように細かな柱が造形されるため、必要な部分だけを支えることができ、フィラメントの使用量を抑えることができます。

どれくらい材料を削減できるのか

では、実際他のサポート構造に比べ、どれくらいサポートの使用量を抑えることができるのか調べてみました。

グリッドサポート

格子状のサポートで最も一般的なサポート形状です。

サポート材に使用される材料は19.62gでした。

スナッグサポート

グリッドサポートよりも少しだけ使用量が減り、16.36gでした。

オーガニックサポート

オーガニックサポートの場合はわずか4.47gでした。
また、サポートの造形にかかる時間も30分程度短くなるという計算結果になりました。

まとめ

このようにオーガニックサポートを使うことでサポートの使用量の削減はもちろん、造形時間も短縮することができます。
また、オーガニックサポート専用の詳細設定が用意されており、調整次第でより最適なサポートを造形することができます。

次回のブログでは、オーガニックサポートの詳細設定について詳しくご説明します。
また、実際にオーガニックサポートで造形したときどうなるのかご紹介したいと思います。


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