PrusaSlicerにはアセンブリされたデータを取り扱う際に便利な2つの分割機能が用意されています。
例えば、2つ以上の部品が1つになったアセンブリされたファイルとして読み込む場合に非常に便利です。
今回はそんな分割機能の仕様について詳しくご紹介したいと思います。
分割機能の使い方
例えば下記のようなヒンジのアセンブリデータをプリントするとします。
今の設定ではすべて同じ材料で造形されてしまいます。
また、データが一体化してしまいヒンジとして使えないことが想像できます。
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こんなときに便利なのが分割の機能です。
PrusaSlicerでは、大きく分けて「モデルとして分割」と「パーツとして分割」の2つの機能が用意されています。
データを選択した状態で右クリックをすると下記のようなポップアップメニューがでてきます。
データを分割する機能はこの中に用意されています。
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これらの違いは分割方法にあります。
オブジェクト分割
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オブジェクトに分割を使用すると、1つになっていたデータがそれぞれバラバラになり個別に動かせるようになります。
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こうすることで後から組立てしたりすることができるようになります。
また、パーツを別の材料や色で造形したりすることもできます。
パーツに分割
パーツに分割をするとオブジェクトに分割と同じくデータが複数のパーツに分割されますが、1つのオブジェクトとしてその位置に固定された状態を維持します。
そのため空中に浮いているようなモデルもその形のまま分割されます。
そのため、アセンブリされた状態のまま造形することができます。
パーツに分割
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上記の例では、中心のパーツのみを別の材料で造形する設定になっています。
オブジェクトに分割
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オブジェクトに分割の場合は、すべてのモデルがテーブルと接するようバラバラになるため、
組立てられた状態で造形することができなくなります。
まとめ
このように一見同じように見える分割の設定もわずかな違いがあります。
昨日の違いを知っておくことでより効率的に3Dプリントすることができると思います。
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