以前の投稿でモデルの外側に現れるシームラインの設定についてご紹介させていただきました。
ジグザグ状のインナーシームは、最外周ではなく、モデルの内部シームの配置をジグザグの形にする設定です。これによりシームラインが一か所に集まらなくなります。
どのように造形されるのか?
ジグザグ状のインナーシームを有効にすると、プリンターはシームをジグザグ(段差)状に配置されます。シームが重ならなくなることでシームラインの目立ちを最小限に抑えます。
また、モデルの強度も向上します。
設定が無効
設定が無効の場合、インナーシームの位置は固定されます。そのため一直線にならびます。
設定が有効
有効になると、モデルの最外周のシーム位置はそのままで、モデルの外周部のシーム位置が並ばずにずらされていることがわかります。
ジグザグ状のインナーシームの利点
- 滑らかな表面: ジグザグ状のインナーシームを使うことでシームラインが外観上に目立ちにくくするため、よりきれいなモデルの表面を実現します。
- 強度の向上: シームが均等に力を分散させ、モデルの強度を高めます。
結論
ジグザグ状のインナーシームを使用することは、FDM方式3Dプリントモデルの表面品質・強度を向上させるための有効な設定です。
ただし、プリントヘッドの移動距離が増加するため、目的に応じて使い分けることが重要です。
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