以前のブログでPrusaSlicerに用意されているアイロニングの機能についてご紹介しました。

この時は、アイロニングのプリント設定がうまくできておらず、
表面の品質がキレイになりませんでした。

そこで、今回はその後に行ったアイロニングの検証の結果をご紹介したいと思います。

振り返り : アイロニングって?

Ironingは、上面の表面品質を向上させるための技術であり、最終層の上でフィラメントを少量押出ながら再度走らせることで表面を滑らかに仕上げることができる機能です。

各項目の設定の内容や詳細については以前のブログを参照してください!

実験開始

今回は、より滑らかな表面を得るためにアイロニングを再度検証することにしました。

テスト 1回目:
まずは、デフォルトの設定のままフローレートを15%に設定してテストしてみました。
以前のサンプルよりも良好な品質のプリントが得ることができました。
しかし、まだ表面にはわずかに荒れやへこみが見られるため、フィラメントの供給が不足しているようです。

完成したモデル

2枚目の画像はモデルの表面を拡大鏡で撮影したものです。
また、ノズルが通った跡がはっきりと残っているのがわかると思います。

テスト2回目:
1回目の造形の結果から、吐出される材料の量が少ないように感じたため、
フローレートを15%から20%に増加させて再度造形しました。

完成したモデル

上記のように一回目の検証で発生したモデル表面の荒れや凹みがほとんどなくなりとてもきれいに造形できています。
また、拡大鏡で見てみると1回目のモノに比べてよりノズルが通ったラインがキレイに塗りつぶされて薄くなっており、ほとんど平らになっていることがわかりました。

まとめ

今回のアイロニングの検証では、2回目の試行で非常に良好な結果を得ることができました。
また、この結果からフローレートの調整が表面品質に大きく影響を与えることが明確になった。
今後、異なる材料やモデルに対しても、今回のように最適な設定を探ることで、
アイロニングの機能を効果的に活用していけると思います。


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