以前のブログでは、Creality K2 Plus Combo色が異なる2つのPLA材料を
同時に使用した造形に挑戦してみました。
今回は、2色の材料ではなく、2種類の異なる特性のフィラメントを使用して
プリントすることができるのか挑戦してみたいと思います。
2種類の材料を使った造形に挑戦
2種類の材料を使用する場合も、2色の時と必要な設定はおおよそ同じです。
今回は材料としてABSとASAを使用してみます。
早速、CFSにフィラメントをセットしました。
画像内の①がABSで、②がASAです。

セットできたらCreality Printを使用してデータを作成していきます。
今回は、メインの材料としてABSを使用して、穴の開いている部分にのみASAを使用したいと思います。
今回は、塗りつぶしの機能を使用して充填角度から自動選択される機能を使用しました。
このように塗りたい場所が明確な場合は非常に簡単に選択することができます。
スライスしてみると、下記のように、穴の周囲の一部が白色材料(ASA)で
造形されていることがわかります。
設定できたら早速造形してみます。
今回使用するフィラメントは、Creality社製のものではなかったため、
RFIDによるフィラメントの自動認識が使用できません。
そのため、CFSにセットした場所と対応するフィラメントに使用する材料と色を入力します。

登録が完了したら造形を開始します。
造形条件)
ABS / ASA
○ノズル温度 : 260℃
○テーブル温度 : 100℃
○造形速度 : 一層目:60mm/s 外壁:200mm/s 内壁:300mm/s
○ノズル径 : 0.4mm
○積層ピッチ : 0.2mm
○インフィル : 15%
○チャンバー温度 : 50℃
造形の予想時間は5時間39分でした。
造形条件の値はプロファイルとしてあらかじめ用意されている条件を
そのまま使用しました。
早速造形していきます。



早速テーブルからモデルを取り出して詳しく確認してみます。



しっかりと作成したデータ通りに2種類の材料が組み合わされていることがわかりました。
異なる性質の材料でも問題なく切り替えできることがわかりました。
まとめ
今回はABSとASAの2種類の材料を使用して造形に挑戦してみました。
異なる特性をもつ材料を複数組み合わせることができるようになれば、
3Dプリントモデルの活用の幅がさらに広がると思います。
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