FDM方式3Dプリンタを使って文字を造形した時、文字が潰れてしまい、視認性が悪いなど、意図した仕上がりにならなかったことがあるという方もいるのではないでしょうか。
今回は、3Dプリンタを使って文字を造形する場合、どんな文字がもっとも視認性が高く造形できるのか調べてみたいと思います。
検証内容
3Dプリンタを使用して文字を書く場合、
気になるのはフォントの種類と作成方法だと思います。
日本語フォントの場合、明朝体とゴシック体の選択肢があるかと思います。
また、データ作成時には、文字を浮き出させる凸形状にするのか、
反対に文字部分を凹ませる凹文字を採用するのか考える必要があります。
そこで、今回はこの2種類の場合をそれぞれ造形してみたいと思います。
また、汎用的で使用しやすい白と黒の2種類の材料でそろぞれ作成し、
文字の視認性を確認してみたいと思います。
用意したデータについて

明朝体とゴシック体でそれぞれ、ひらがな、英語、漢字、数字の4種類の文字を
造形します。
凸文字と凹文字の2種類の合計4種類のデータで造形を行います。
今回はCrealityの専用スライスソフトの機能を使用して、データを作成しました。


ここまでできたら早速、造形していきます。
造形条件)
●ノズル径 : Φ0.4mm
●積層ピッチ : 0.2mm
●造形速度 : 120mm/s
●材料 : PLA
●インフィル 20%(ベースプレートのみ)

明朝体はフォントの一部が細くなる部分がすでにスライスされていないことがわかります。
そのため、この時点で明朝体を凸文字で作成する際には、今回のものよりも大きい文字を作成する日映用があります。
結果
①ゴシック体 凸文字

白い土台に白い文字がプリントされているため、視認性はよくないですが、
文字自体は非常にきれいにプリントできています。
②ゴシック体 凹文字

こちらは、凸文字と比べると文字のクオリティが低いですが、
文字として読むことができます。
また、凸文字よりもぱっと見たときの視認性が良いように感じます。です。
③明朝体 凸文字

明朝体は、フォントの幅が大小あるため、太い部分はきれいに造形できています。
しかし、細い部分は事前にスライスソフトで確認した際にわかっていましたが、
やはり造形されておらず、所々文字が途切れてしまっています。
④明朝体 凹文字

凸文字だと途切れてしまっていた部分が凹文字だとプリントできました。
ですが、ゴシック体と比べるとやはり文字が弱々しい印象がありますね。
今回の結果から、考えられることは、
①フォントの種類は文字の線幅が均一に近いゴシック体の方が再現性が高い
②漢字は文字にもよりもますが、今回の設定(約24px)より、もう少し大きくして造形するほうがよりきれいに造形できる
ということが考えられます。
おまけ
今回の検証では白色のPLAフィラメント1色で造形を行いましたが、
多色で造形できる3Dプリンタで造形することで、
文字とプレート部分の色を分けて造形すれば、より視認性を高めて文字を作成することができます。

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