皆さんはオーバーハングについて知っていますか?
オーバーハングとは造形物の中で、空中に浮いている部分(青色)のことをオーバーハングといいます。
この部分を造形するときは、吐出された材料を支える部分がなく、造形が失敗してしまいます。
そのため、通常はサポート材を使用して造形します。
今回は、こんなオーバーハング形状をサポート材なしで造形できる、
Arc Overhang(アーク・オーバーハング)についてご紹介します。
アークオーバーハングについて
私は少し前に興味深い動画を見つけました。
まずは下記の動画を見てみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=fjGeBYOPmHA
このように、オーバーハング部分の積層を円弧(アーク)状にすることで
90°のオーバーハング部分でもサポートなしで造形できるというものとのことです。
アークオーバーハングはスライサーの設定だけでは使用することができません。
あらかじめ設定が必要になります。
PrusaSlicerで設定
今回造形するモデル
造形条件について
アークオーバーハング部分は、造形速度を落として、冷却ファンを100%にする必要があります。
また、ワイプの設定プリントヘッドの移動時にリフト高さをオフにしておく必要があります。
今回のアークオーバーハングの形状
次回の投稿では、実際に造形した結果をご紹介します。
ご紹介したアークオーバーハングはどうやって設定するのか、
実際の手順が気になるという方はコメントやいいねでお知らせください!
『マディ』の極める!3Dプリント研究所をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。