Creality K2 Plus Comboは、多色の造形ができることが大きな特徴だと思います。
私も以前のブログで2つのフィラメントを使ってカラー造形に挑戦しました。

しかし、多色造形をする上で気になる部分もありました。
それが、廃棄する材料が多くなってしまうことです。

今回はそんな多色造形をする際に出てしまう廃棄材料を減らすことができる方法について
紹介したいと思います。

発生する廃棄材料とは

機能についてご紹介する前に、まずはどのような廃棄材料がでるのかご紹介したいと思います。

多色造形する際に発生する廃棄材料は大きくわけて2つあります。

①材料を交換する際にでるパージの材料

②多色造形中に自動で作成されるワイプタワー

です。

廃棄材料を減らすためには?

あらかじめ用意されているデフォルトの設定で下記のように色分けしたモデルを造形する場合、
モデルに使用する材料が2色合わせて33.72gです。
対して、パージの際に廃棄される材料(フラッシュ)は46.91g、ワイプタワーに使用される材料は7.51gでなんと約1.6倍の廃棄材料ができます。

多色の造形を行う際にはどうしても必要になるのですが、
できれば、少しでも廃棄する材料を減らしたいと思うと思います。
今回のブログでは、これをどのように減らせばよいのかご紹介したいと思います。

材料の削減方法

「フラッシュオプションを設定する」です。

フラッシュオプションの設定は、
マルチマテリアルの設定の中に用意されています。
そのひとつである「インフィルにフラッシュ」がご紹介したい設定です。

本来2つの材料が混ざらないようにパージの工程が行われるのですが、
それ減らしてその分をインフィルの造形に使用します。

これにより、捨てるはずの材料の一部をインフィルとして使用することができます。
インフィルは外側から見えないため、材料が混ざっていても良い場合もあると思います。

実際に、このモデルをインフィルにフラッシュをONにして造形してみると…。

実は、フラッシュの量に全く変化が見られないことがわかります。
そのため、適用しても効果がないように思いますが、データをよくみてみると

インフィルにフラッシュがONの場合

このようにインフィル部分が青と白の層で交互に造形されることがわかります。
対して、インフィルにフラッシュを適応しない場合は、

このようにすべてがモデルと同じ色で造形されていることがわかります。

まとめ

今回は多色造形で発生してしまう廃棄の材料を減らす方法についてご紹介させていただきました。
ソフトの計算上では「インフィルにフラッシュ」の設定が
実際、どれくらい効果があるのか分からなかったため、
今後の検証では実際にそれぞれの方法で造形を行い、その違いを確認してみたいと思います。


『マディ』の極める!3Dプリント研究所をもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です