前回のブログでは、2つのサポートと設定方法についてご紹介させていただきました。

今回は、これらの設定で実際に造形し、仕上がりの違いや、サポートの取り外し作業の違いについて確認してみたいと思います。

まずはグリッドサポートを造形

PLAをセットし、早速造形を行いました。

完成したモデルを見てみると、しっかりサポートが作られており、
きれいに造形できているように見えます。

しっかり内部までサポートが詰まっています。

早速、取り外してみます。

まずは、外側のサポートから除去していきます。

モデルの外側のサポートは作業しやすいこともあり、ニッパーとペンチがあれば取り外しできました。
外側のサポートの取り外しにはおよそ8分程度かかりました。

やはり、多少モデルのダレや荒れはあるもののきれいに造形できています。

次に内側のサポートを取り外してみます。

工具の届く入口の穴付近は取り外しできますが、
やはりサポートが頑丈なのでかなり取り外しに苦労します。
特に、高密度サポート部分がくっついており奥まった部分がとれませんでした。

およそ、20分ほどかけて除去しましたが、ニッパーとペンチだけでは取り切れなかったため、
ここまでにしました。

オーガニックサポートは?

オーガニックサポートも問題なく造形することができました。

早速、同じように外側のサポートから取り除いてみると

ぽきぽきと折ることができるため取りやすく、5分ほどでサポートを外すことができました。

サポート面の仕上がりはグリッドサポートと一見、ほとんど変わらないようにみえます。

内部の状態を確認してみると、

こちらも、大まかな部分はグリッドサポートに比べ、やはり取りやすいです。

約8分程度でほとんど取り除くことができました。

しかし、こちらも高密度サポートの部分がモデルとしっかりとくっついており、
手持ちの工具だけでは、取り外しが難しかったです。

また、私は個人的に高密度サポートの取りやすさに関しては、
グリッドサポートの方が優れているように感じました。
それは、グリッドサポートの高密度サポートはある程度まとめてはがれるのに対して、
少しずつちぎるようにしてはがす必要があり、より手間に感じました。

まとめ

今回のような非常にサポートが取り外しにくい形状を造形する場合にはオーガニックサポートは非常に有効な手段だと思いました。
サポートの付き方やモデルの形状に合わせてこれらの2種類のサポート材をもうまく活用していきたいと思いました。


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