前回の投稿では、スキャンデータからサーフェスを抽出するところまでご紹介しました。
今回は、ホイールの断面を取得してホイールの形状をモデリングするまでの工程をご紹介します。

初めてリバースモデリングに挑戦するので、今回のやり方以外の方法もたくさんあると思います。
皆さんがリバースエンジニアリングする際の1つの参考になれば幸いです。

回転軸を取得する

今回のホイールの形状は回転体のため、回転軸を作成することが最も重要です。

メッシュの断面にスケッチを作成します

オレンジ色の線は、選択した平面とメッシュの交差部分です。
OKを押すと、交差部分にスケッチが作成されます。

その後、作成したスケッチを編集します。

メッシュ断面に沿って曲線を作成の機能から円弧を選択し、メッシュから取得したスケッチの円弧の端を2点選択することで小さい穴形状の回転軸の中心を取得することができます。

次に、3点円弧を選択し、上記で作成した3つの円の中心を選択してください。
これで、3つの円の回転の中心である、真ん中の円の回転軸を取得できます。

これでホイールの回転軸を見つけることができました。

ホイール形状の作成

メッシュ断面に沿ってのスケッチを選択してメッシュを選択します。
次に回転軸と垂直な平面を選び、メッシュの断面を取得します。

投影線はメッシュから取得されるので、途中でラインが途切れてしまっている箇所があります。
そのため、スプラインや線を使って閉じられた滑らかな線になるように修正していきます。

これでホイールの閉じた輪郭が完成しました。

最後に作成した回転軸と断面を選択し、回転させてモデリングすることでホイールの大枠が完成しました!

予告

次回のブログでは、ホイールのディスク部分をモデリングする工程についてご紹介します。


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