今回は3Dスキャンしたデータをそのまま3Dプリントすると
どんなモデルが出来上がるのか確認してみたいと思います。
本ブログでは、フィギュアをスキャンし、3Dプリントで使用できるデータ(STL)にするまでの過程をご紹介します。
今回スキャンしたフィギュア(クアッカワラビ)
今回スキャンするフィギュアはサイズが小さいため、
スキャンモードは「非常に小さい」に設定しました。
また、フィギュアにターゲットマーカを直接貼ることができないため、
回転テーブルの上にターゲットマーカを配置し、その上にフィギュアを置きます。
少しずつテーブルを回転させながら全体をスキャンしました。
この時、アンダーになった部分(鼻の下)は、モデルサイズが小さいため、スキャナの角度を変えてもスキャンすることが難しいです。
そこで、180℃反対にして固定してから、もう一度スキャンを行い後の工程で2つのデータを結合(マージ)させることにしました。
180°回転させてスキャンしたデータには、固定するために使用した粘土が同時にスキャンされているため、削除する必要があります。
トリミングツールを使用して除去します。
手順は非常に簡単で、対象の部分を選択して削除するだけです。
この時粘土だけを削除する必要はありません。
反転してスキャンしたモデルは、アンダー部分(鼻の下)のスキャンが残っていれれば、
後の部分は一緒にトリミングしてしまっても大丈夫です。
重要なのは、粘土の部分がスキャンデータに残っていないことです。
次に、2つのスキャンを結合(マージ)します。
2つのスキャンデータ上から同じポイントを選択し、結合処理を行うことで結果を得ることができます。
今回は、以前のリバースエンジニアリングのブログでご紹介した自動で結合(マージ)させる方法ではなく、手動でスキャンデータから3点取得し、結合させる方法を選択しました。
マージしたスキャンデータ
マージ後、スキャンデータに残ったノイズ除去し、データの穴埋めなどの後処理を行いました。
目の部分が黒色だったため、うまくスキャンが出来ませんでしたが、
スキャンする際に3Dスキャン専用スプレーを使用するばきれいにスキャンできます。
後処理後のデータ
最後にスキャンデータをSTL形式でエクスポートすれば、3Dプリンタで造形することができます。
実際に3Dプリントした様子については、3Dプリントのブログでご紹介しています。
こちらも合わせて確認してみてください!
『マディ』の極める!3Dプリント研究所
→ https://systemcreate-inc.co.jp/blog/3dprint/2024/11/28/3dacandata_print/
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