以前のブログで、リバースエンジニアリングに挑戦しました。
この時スキャンしたホイールの形状がかなり複雑であったため、モデリングが難しかったです。
そこで、今回はもう少しシンプルな形状でリバースエンジニアリングを行い、
リバースエンジニアリングで必要となる工程について詳しくご紹介します。
スキャンするワークについて
今回はリバースエンジニアリングをするワークは、金属シャフトです。

使用するモデルは金属光沢が強いモデルのため、3Dスキャン専用スプレーを使用してからスキャンしました。

今回はターゲットマーカを直接ワークには貼らず、回転テーブルに張り付けてスキャンを行いました。
こうすることでワークに直接貼り付けずにターゲットマーカーを使用することができます。
また、スキャン後は何度でも再利用することができるため、節約もできます。
スキャンデータ

スプレーを使用したため、ノイズもなくきれいにスキャンすることができました。

今回の形状の場合、非常にシンプルなため側面までしっかり造形できていれば、完全にスキャンする必要はありません。
Peel.CADでの編集
今回の形状はシンプルな形状(円筒、円錐)でほとんどの部分が構成されています。
そのため、PeelCADのエンティティ化機能を使用して形状を取得します。

まずは、円筒を選択してスキャンしたデータの中の円筒部分を選んでいきます。

円筒部分が全て選択できたら、次に円錐を選択します。
これで

次に平面のエンティティ化を使用してワークの中の平面を選択します。

最後に、複雑な形状部分の輪郭のラインを取得するために作成した平面をオフセットします。

ここまでできれば、モデリングに必要なものが揃いました。
最後にSolidWorksにエクスポートをします。
次回のブログでは、今回作成した座標系の情報から、SolidWorksでどのようにモデリングをしてくのか詳しく紹介します。
「マディ」と目指す3Dスキャナマスターへの道をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。