前回のブログでは、Peel.OSで詳しくリバースエンジニアリングのやり方についてご紹介しました。
今回は、SolidWorksでどのようにその後のモデリングを進めていくのかご紹介します。

SolidWorksでのモデリング手順

SolidWorksへエクスポートした直後の状態が下記の画像です。


Peel.CADで作成したエンティティ化した円筒や円錐部分の形状はすでにソリッドでモデリングされています。
また、作成した面や輪郭線もしっかりとエクスポートされています。
これらの情報を下にモデリングをしていきます。

まず、データをよく見てみるとそれぞれの形状の間に隙間があることは分かります。
これはPeel.CADではエンティティが選択されるため、それぞれの接触部分が作成できません。

そのため、まずはこれらの部分を修正し、1つにする必要があります。

ここで必要になるのが、Peel.CADで作成した平面です。

平面を取得しておいたことで、それぞれの円筒部の厚みがわかります。
そのため、天面と底面が平面と接触する位置までフィーチャーを修正します。

該当の円筒のフィーチャー編集から、端サーフェス指定を使って平面部分まで形状を延長します。

これで、下記のように2つの円筒が結合した状態になります。

次に円筒と円錐の部分を結合させます。

これらはそれぞれを延長することで再現することができます。

それぞれのフィーチャーを編集して延長し、交わる箇所を見つけます。

円錐の下の部分も同様に、平面まで延長しておきます。

これで2つの複雑なブレード以外が正しくつながった状態になりました。

最後に複雑な2枚のブレードを作成します。

これらを作成するには事前に羽の厚みを測定しておく必要があります。

この部分を作成する際に使用するのが輪郭線です。輪郭線をブレードの厚みだけ押し出すことができれば形状を再現することができます。

Peel.CADでブレードの片側の面は取得できているため、その面をブレードの厚みだけオフセットします。

これでブレードの厚みがわかったので、Peel.CADで作成した輪郭を2つの平面まで押し出します。
これで複雑な形状の羽も再現することができました。

もう一枚のブレードも同様の手順で作成してください。

これでシャフトのモデルを作成することができました。

まとめ

このようにリバースエンジニアリングでは、ワークの形状からあらかじめどのようにモデリングを進めるのか考えておくことで、効率的にモデリングを進めることができます。


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