人体をスキャンすることは、エンターテイメント目的から医療目的まで、
さまざまな用途で利用されています。
そのため、実際に人の手をスキャンし、後に製品を作成するためのデータを取得することにしました。

今回はそんな中で学んだ人体をスキャンするための方法についてご紹介します。

大切なのは事前の準備

車やペン、フィギュアなどのモノと人などの生き物を比べた時、
生物をスキャンする方が圧倒的に難しいです。
それは動いてしまうからです。そのため、できる限り短時間で作業を完了する必要あります。

①3Dスキャナの選定

人体を3Dスキャンするときは、測定範囲が広い機種を使用することをお勧めします。
一度に測定できる範囲が広いとそれだけ短時間でスキャンを終えることができるからです。
また、特徴形状から位置合わせすることができる3Dスキャナがオススメです。

私はPeel3を使用して行いました。

②3Dスキャナを自由に動かせるようにしておく

人などの大型モデルをスキャンするときはワークを移動させることができないため、3Dスキャナを自由に動かしたいと思います。しかし、PCに接続しておかなければいけないため、PCも一緒に移動できるようすることが良いと思います。そこで可動式のスタンドやラックを使用することがおすすめです。

③全身をスキャンするときは衣服にも気を付ける

3Dスキャナは仕組み上、光を吸収・反射してしまう黒や光沢といったワークのスキャンを苦手としています。
そのため、全身をスキャンするときは服の色や素材にも気を付けておく必要があります。

ここまでできれば、人体のスキャンの準備は完了です。

スキャンの手順

今回の例では、人の腕をスキャンしてみます。
この際、腕にターゲットマーカーを貼っておくことでより正確に位置合わせすることができるようになります。

最も重要なのはスキャン中に動かないことです。
腕が動きにくいように固定するなど、モデルの人がリラックスしてスキャンできるようにしてください。
今回は肘をテーブルにつけ、動かないように関節を固めてスキャンしてみました。

Peel3 には人体をスキャンするのに最適なモードが用意されているため、そちらを選択しました。

そして実際にスキャンを行いました。

実際のスキャンデータ

このようにしっかりと準備を行ってからスキャンすることでキレイにスキャンすることができます。

まとめ

人体をスキャンするにはスキャンしやすい環境を整え、なるべくモデルの人が動かないように短時間でスキャンすることがポイントです。
このような方法を駆使して3Dスキャナをより様々な用途に活用してみてください!


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