今回は、peel.OSの標準で備わっている便利な機能についてご紹介します。

選択した要素からクリッピング平面を作成できる

ターゲットマーカやスキャンしたターゲットマーカやオブジェクトの点などを選択して、
クリッピング平面(基準面)を作成します。
作成した面よりも下にあるオブジェクトがスキャンされないようにすることができます。

大型ワークなどスキャンに時間がかかると、必然的にデータとして取得される点は多くなります。
その分データの容量が重くなってしまうため、PCにかかる負荷が大きくかかります。
この機能を使うことで余分な要素のスキャンがされなくなるため、
PCにかかる負荷を減らすことができます。

実際にやってみる

まずは以前ブログでもご紹介したように、回転テーブルや作業台などにあらかじめターゲットマーカーを貼り付けておきます。

できたらスキャナを起動し、スキャンします。

peel3にはターゲットマーカだけをスキャンする機能が用意されています。
この機能ではターゲットマーカ以外の要素はスキャンされません。

ターゲットマーカをスキャンできたら、
次にクリッピング平面(除外する基準の面)を作成します。

この際、ターゲットマーカを基準点として選択します。
面を作成するには、最低3つのポイントが必要です。
基準面を作成するときは、矢印の方向に注意してください。この矢印は面の法線を示しています。
下記の例の場合矢印の方向のみスキャンされます。

今回はより違いがわかりやすいように小さいワークをスキャンしてみます。
通常であればこのような小型のモデルをスキャンするときは同時にテーブルなど周囲のものも同時にスキャンされてしまいます。

結果

通常であればテーブルやその周囲のものまでスキャンされるところが、
下記のようにスキャン中に切断面より下にあるものが、スキャナの「視野内」にあったとしても無視されます。

スキャンワーク以外が映り込まない

まとめ

私個人的には、この機能は大型モデルなどのスキャンの際には非常に便利だと感じています。
PCにかかる負荷を軽減できることはもちろんですが、余分なデータを削除する後処理も比較的簡単に実行できるようになるからです。


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