前回のブログでは、人体をスキャンするときの方法についてご紹介しました。

今回は前回スキャンしたこの手のデータを使って、
人体にフィットするカスタムパーツを作成するために必要なデータの編集を工程を説明しながらご紹介します。

データの修正

まずは、不要なターゲットマーカや、余分な部分を大まかに削除しました。

この下記の画像の状態から穴埋めなどの編集していきます。

データの穴埋め

まず行うのがデータの穴埋めです。今回のモデルには手首から手の側面まで大きな穴が開いています。
この穴をきれいに埋めたいと思います。

下記のようにつながっていないところがあり、1つの大きな穴となっていました。
このままではキレイに穴埋めすることは難しいため、いくつかに分割していきます。

下記のこの部分をつないでいきます。


「穴を充填」の「ブリッジ」の機能を使って穴を埋めます。

このように二つ点と、その間のラインを選択することでメッシュが作成され、
間をつなぐことができました。


他の場所でも同様につないでいきます。
3つの穴にできたら、穴埋めを行います。
全体の機能を使用して、埋めたい穴の輪郭を選択します。適用をすると穴埋めが行われます。

選択部分の削除

今回は、指の部分が不要なので選択箇所のメッシュを削除します。

メッシュを曲面で裁断の機能を使用して指を囲むように曲線を作成します。

このように指の部分を囲むことができたら、適用します。

消したい部分を選択して、OKを押すと削除することができます。

同様の手順で他の不要な箇所も選択して、削除します。

これで手のひらの部分だけを残すことができました。

最後にスキャンデータの表面を滑らかにします。

リメッシュの機能を使ってどれくらいの点間ピッチでデータを作るのか選択します。
ここに入力する値が細かくなるほど細部まで形状が再現されますが、ノイズも残ってしまいます。

今回は手のひらの部分だけで良いため、平均エッジ長を2.5mmに設定します。

OKを選択すると上記のように滑らかな表面になりました。

まとめ

Peel.CADを使用することでこのようなデータの作成も簡単に行うことができます。


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