以前の投稿では、3Dスキャンが難しい光沢のあるワークをスキャンした際に、どのようなデータが取得できるのかご紹介させていただきました。

今回はより難しい透明のワークを表面処理を行わずに、スキャンするとどうなるのかご紹介したいと思います。

透明といっても、材質や色などによって数多くの種類があります。
実際、どれくらいの透明度ならスキャンすることができるのか実験してみました。

色付きガラスのスキャン

まずは色付きのガラスをスキャンしてみました。
色がついていることで、クリアな透明モデルよりスキャンしやすいのではと思いました。

しかし、結果はターゲットマーカ以外は全くスキャンすることができませんでした。

この結果から、ガラスに色が付いていてもスキャナの認識能力にはあまり影響がないことがわかりました。

半透明のポリプロピレン製のワークをスキャン

次に、半透明のポリプロピレン(PP製)衣装ケースの蓋をスキャンしてみることにしました。

結果は、下記のように、蓋の全体を取得することができたわけではありませんが、
ところどころデータを再現することができました。
しかし、表面にはノイズが多く、このまま活用することは難しいようです。

まとめ

材質や透明度によっては透明のワークにもスキャンできるものがあるということがわかりました。
しかし、スキャン出来ても表面にはノイズが強く現れるため、
透明のワークに対して表面処理を施さずにスキャンすることはまだまだ難しいようです。


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