今回は、3Dスキャナが表面の模様をどれくらい再現できるのか実験を行いました。
これまで、モノの形状全体の再現性については数多くご紹介してきましたが、非常に細かい表面の模様や柄の場合、どうなるのか詳しくご紹介したいと思います。
いろいろなものをスキャンしてみる
ペーパーウエス
まず最初に選んだのは、ペーパーウエスです。形状自体は薄い紙のため特になにもありませんが、
表面をよく見てみると細かなエンボス加工が施されています。
この表面を再現することができるのかやってみたいと思います。
スキャナの設定は下記のように小さいものをより細かくものをスキャンすることに適した設定で行いました。
ターゲットマーカーを直接貼ってもスキャンできますが、回転テーブルにマーカを貼り付けておくことで、なくても簡単かつスピーディーにスキャンすることができます。
スキャン結果
紙についているしわが綺麗に採用されていることがわかりますね。
肝心のエンボスぶぶんもしっかりと再現されているように見えます。
拡大してみると下記のようになりました。
しっかりとエンボスの凹凸が再現されているということがわかります。
凹凸は1mmにも見たいな非常に細かいものでもしっかりと再現されていることがわかります。
正直かなり難しいと予想していたので、すごいと思いました。
木材のスキャン
次に選んだのは木の一部です。木の表面には、細かな繊維、ひび割れ、傷などがたくさんあります。
これらをどれくらい再現することができるのか調べてみます。
結果は上記のようになりました。
木の表面や大きな傷、へこみは綺麗に再現することができました。
しかし、小さな木目や飛び出たわずかな繊維、傷は一部再現することはできませんでした。
今回の検証から、高精細な表面を再現したい場合、細かくてもより凹凸のあるモデルは比較的キレイに再現されやすいことがわかりました。
木目のようなほとんど凹凸がないものは再現が難しいです。
形状ではなく、木目などの見た目を必要とするときは、カラースキャンを行う方がよさそうです。
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