これまで、3Dスキャナを使用した検証や実験などのブログをご紹介してきましたが、
今回は、3Dスキャナがモデルを読み取る仕組みや基本的な知識について簡単にご紹介したいと思います。

3Dスキャナの仕組みについて

3Dスキャナは対象物に光を照射することで物体をスキャンし、三次元上の座標を取得します。
この作業を繰り返すことで対象物全体が点(座標)の集まりである点群データになります。

取得した点群データはポリゴンと呼ばれる多角形の集合であるメッシュデータに変換され、
様々な用途で使用されています。

光を使ってデータを取得する仕組み

非接触式の3Dスキャナの場合、光を使ってデータを取得するという共通の仕組みがあります。
現在多くのスキャナで採用されている3Dスキャンの方式は大きく分けて以下のようなタイプがあります。

●レーザー光線タイプ

レーザ光を対象物に照射し、反射光をセンサーで読み込むことでデータを取得する方式です。
光を照射したときの角度と反射光がセンサに返ってくるまでの時間によって対象物との距離を計測し、3次元座標を取得します。
また、異なる波長のレーザを照射し、位相差を換算し、対象物との距離を取得するものもあります。

Peel3は一見、下記のパターン投影タイプのように見えますが、赤外線VCSELというレーザー光源を使用しています。

●パターン光投影タイプ

スキャナーに搭載されたプロジェクターから縞模様や二次元バーコードのようなパターン光を照射し、物体に投影します。物体に投影されたパターンが凹凸によって変化する様をカメラで見ることで、3 次元の座標データをスキャンすることが可能です。

このように光を使って座標を取得する3Dスキャナの中でも違いがあります。

3Dスキャナの種類

3Dスキャナは本ブログでご紹介しているPeel 3のようにコンパクトで持ち運びやすく、
使いやすいハンディタイプのスキャナ以外にも種類があります。

ハンディタイプ
据え置きタイプ
テーブルなどに固定することで対象物を高精度、
高解像度にスキャンすることが可能です。
テーブル上におけるものに限定されるため、
大型モデルはスキャンできません。
アームタイプ
アームにある各軸のセンサがアームの角度や傾き
から3次元座標を取得します。
移動も可能なため、現場に持ち込んでスキャン
することもできます。

このように3Dスキャナには様々な種類があります。
3Dスキャナをうまく活用するには、用途や目的に合った最適なスキャナを選ぶことが重要です。


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