3Dスキャナの中でもハンディタイプのモデルは携帯性に優れていることから、
屋外で使用されることも多い機種です。

そこで今回は、屋外で3Dスキャンを行う際に注意すべきポイントをいくつかご紹介します。
これらを押さえておくことで、スキャンの品質を保ち、スムーズな作業が可能になります。
屋外で3Dスキャンするには?
車や家屋、仏像など、屋外に設置されていて移動が難しい対象物をスキャンする機会があると思います。
こうした状況でスキャンを行う際に気を付けるべきポイントがいくつかあります。
① 天候
屋外で3Dスキャンを行う上で最も難しい要素のひとつが「天候」です。
天候は自分ではコントロールできないため、スキャンを行う前に天気予報を確認して、最適な日に行うことをおすすめします。
おすすめの天気
- 曇りの日:曇りの日は、直射日光が遮られるため、スキャンしやすい環境になります。日光の影響を避けることができ、室内でスキャンする場合と同様に安定した条件で作業が可能です。
- 夕方の時間帯:日中の強い日差しが収まるため、夕方もスキャンに適しています。
避けた方が良い天気
雨や雪の日:雨天は機器が故障するリスクが高いため、避けるべきです。
快晴の日:晴れた日は日差しが強く、スキャンしたデータにノイズができるなど、
スキャナーの品質に影響を与える可能性があります。
②日光を避ける
日光はスキャナのセンサに干渉し、正確なデータを取得するのが難しくなります。
特に晴れた日には、光の反射によってデータにノイズが乗りやすくなってしまいます。
そのため、スキャンを行う際は天候に関わらず、日陰で作業をすることをお勧めします。
もし晴れた日にスキャンを行う必要がある場合は、
次のような対策を取ると良いです
- 屋根の下でスキャンを行う:屋根やテントがあれば直射日光を避けられ、
安定した環境でスキャンできます。 - カバーを使う:対象物に直接日光が当たらないよう、
布やシートでカバーをかけて日陰を作ります。

これらの対策を取ることで、晴れた日でもスキャンを行うことができます。
③対象物の安定性
屋外で3Dスキャンを行う際には、対象物の安定性が重要な要素となります。
動いているものや風で揺れてしまうもの、例えば動物や風に揺れる木などは、
スキャンが非常に難しいです。
動きによって対象物が一貫した位置に留まらないため、スキャンする際にデータがぶれたり、
重複した情報が取れたりすることがあります。
そのため、静止した対象物を選んでスキャンすることを強くおすすめします。
例えば、自動車やオブジェなどの動かない対象物であれば、安定したデータが得られやすく、スキャン作業もスムーズに進められます。
もし、動くものをスキャンする場合は、スキャン中に動きが最小限に抑えられるよう、風の少ない日や、動物などが安静にしている状態を選んで作業することが必要です。
まとめ
今回は、屋外で3Dスキャンを行う際に注意すべきポイントについてご紹介しました。
天候や光の影響、対象物の安定性など、屋外ならではの注意点をしっかりと押さえ、準備を整えることで、より精度の高いスキャンが実現できます!
また、実際に晴れた日と曇りの日にスキャンした場合、どれくらい結果が変わるのかも後日ご紹介したいと思います。
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