前回のブログでは、AESUB blueスプレーを軽く吹き付けた場所と、厚めに塗布した場所で、
実際どれくらい昇華時間が変わるのか確かめてみました。

AESUB blueスプレーについて詳しく知りたい方はこちらを見てください!
https://systemcreate-inc.co.jp/products/aesub

前回のブログの中では、金属製のブックスタンドにスプレーを塗布しましたが、
樹脂製のワークに塗布した時と比べて、造形時間が変わっているような気がしました。

そこで、今回はAESUB blueスプレーを「樹脂製品」と「金属製品」のそれぞれに塗布し、
昇華時間は変化するのか確かめてみます!

塗布するワークの材質の違いによる昇華時間の変化

今回は 透明の樹脂製のモデル(写真左側)と黒色金属性のワーク(写真右側)に対して、
おおよそ同じくらいの塗膜になるようにAESUB blueスプレーを塗布し、
昇華時間が変化するのか調べてみます。

塗布直後の様子

30分後

やはり塗膜が薄いエッジの部分から少しずつ昇華が始まっています。
ですが、今のところ材質の違いによる造形時間の変化はないように思います。

1時間後

30分前の状態と比べてわずかに昇華が進んだもののほとんど違いはわかりません。
また、材質の違いで昇華時間もほとんど変化ないように感じます。

1時間30分後

徐々にエッジの部分から昇華が始まりました。
しかし、今の結果を見る限り私の当初の予想とは異なり、
材質による違いはほとんど見られません。

2時間後

最も大きい変化が現れました。金属性のワークが大きく昇華しました。
一方樹脂製のワークはやはり端からゆっくりと昇華しています。
これが、材質の差なのかスプレーを塗布したときに均一でなかったからなのかわかりません。
そのため、もう少し様子を見たいと思います。

2時間半後

2時間を超えたあたりから、金属性のワークにスキャンした塗膜の方が
樹脂よりも早く昇華しているように感じます。

3時間後

上記のように金属製のワークは約3時間で塗膜のほとんどが昇華しました。
対して樹脂製はまだ半分以上の塗膜が残っています。
やはり金属製のワークの方が樹脂に比べて早く昇華するようです。

まとめ

今回の検証では、材質の違いでAESUB スプレーの昇華時間は
材質によって昇華時間は多少左右されるということがわかりました。

しかし、実際に3Dスキャンが可能な0~2時間以内の間では、昇華速度に大きな変化はないため、
材質の違いはあまり気にせず使用していただけると思います。

やはり昇華時間が変わる最も大きな要因としては、膜厚だということがわかりました。

これまで、3回にわたってAESUB blueスプレーの検証を行ってきました。
もし、「こんなものに使うとどうなるの?」など
AESUBスプレーに関する気になることがあればコメントから教えてください!


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