私は以前のブログで、Creality Raptor Proが光源として採用しているブルーレーザーを使ったスキャンについてご紹介させていただきました。

そんなブルーレーザーによるスキャンですが、実は2つのレーザーモードが選択できます。

それが、22本のクロスラインレーザーと7本の平行ラインレーザーです。

これらのモードはそれぞれ推奨のワークサイズが大まかに定められており、
小型の対象物のスキャンには7本の平行ラインレーザー。
大型・中型の対象物をスキャンする際は、22本のクロスラインレーザーがおすすめとのこと。

実際、モードの違いでスキャン結果にどんな違いが出るのか気になったため、
今回はこの2つのレーザーモードを使った検証を行いたいと思います。

検証内容について

今回はまず、小型のワークをスキャンした際の違いについてご紹介したいと思います。

スキャンを行うのは上記の小さい胸像のワークです。
ワークが小さく直接ターゲットマーカーを張り付けることが難しいため、
回転テーブルにターゲットマーカーを張り付けてスキャンをしていきます。

まずは、推奨のモードではない、22本のクロスラインレーザーのスキャンからやってみます。

22本クロスラインモードの結果

ワーク正面

実際のワーク

きれいにスキャンはできていますが、全体的にぼやけた印象です。
特に目の部分が再現が難しかったようです。

背面

実際のワーク

髪の毛の大きな塊は再現できていますが、細かな髪の毛のしわがなくなり、
やはり全体的にぼやけた印象があります。

側面

実際のワーク

こちらも髪の毛のウェーブの表現が全体的にぼやけた印象があります。

次回予告

今回は22本のクロスラインレーザーモードを使用して、小型のワークをスキャンしてみました。
全体の形状はしっかりとスキャンできていますが、すこしぼかしが入ったようなデータになりました。

次回のブログでは、推奨の7本平行ラインレーザーモードを使用することで、
どのようなデータが取れるのかご紹介したいと思います。


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