自動車、金型、家電製品、機械部品や電子機器など、さまざまな対象物のスキャンにターゲットマーカが使用されています。

しかし、ターゲットマーカは、貼り付けの際にワークの表面を損傷させたり、場合によっては対象物自体を破損させる可能性があるため、文化財、彫刻、絵画、骨董品、など、一部の対象物ではターゲットマーカを使用できない場合があります。
また、ターゲットマーカの貼り付けや取り外しには手間や時間がかかるため、効率を重視する現場では使用を避けたいと考えられることもあります。

今回はこのようなターゲットマーカを貼り付けてスキャンすることができない場合、
どのようにスキャンするのかその方法についていくつかご紹介します。

スキャンするワーク

まず、これらのワークをスキャンする際に最も簡単な方法は、
ターゲットマーカを使用せずにスキャンできる3Dスキャナを使用することです。

これはスキャンしたモデルの形状から位置合わせすることができるため、ターゲットマーカが無くてもスキャンすることができます。

ここからが本番です。
このような機能がないスキャナではどのようにスキャンすればいいのかご紹介します。

方法① : 回転テーブルや周囲にターゲットマーカを貼る

スキャンするワークの周囲にターゲットマーカを貼り付けることで、
ワーク本体に張り付けていなくてもスキャンすることができます。
今回のワークは大きさがあるため、使用できませんでしたが、
下図のように回転テーブルなどに貼り付けることで直接貼ることなく使用できます。
また、剥がす必要がないため、同じマーカを何度でも使用することができます。

非常にできる方法のため、オススメです。

方法②立体的なターゲットマーカを使う

ターゲットマーカには実はシールタイプ以外にも種類が存在します。
その一つがマグネット式の立体的なターゲットマーカです。

これを使用することで直接ワークに貼り付けることなくスキャンすることができます。
また立体的になっているため側面にもターゲットマーカが貼られているため、様々な角度からスキャンできるようになります。

方法③ : フレームを組み立てて撮影する

最後により特別な方法についてご紹介します。
今回のような移動できるモデルであれば、上記のような方法がオススメですが、
重量物や希少価値などから現場から移動できないワークもあると思います。

このような時におすすめの方法が、フレーム組み立ててそこにターゲットマーカを貼り付けてスキャンすることです。

このようにフレームをワークの形状に合わせて組み立てることで、移動できないワークもスキャンすることができます。


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