この度新しくPeel.OSとPeel.CADにより高度な設定が可能なPeel.OS Pro / Peel.CAD Proが登場しました。

これにより、Peel3でより高度な設定が使用できるようになりました。
今回は、その機能の一つであるシャッタースピードの調整についてご紹介したいと思います。

Peel.OS Proについて

Peel.OSは初めてスキャナを使用する方でも簡単に使用できるソフトウェアですが、Peel.OS Proは、その反対でより上級者向けの機能や設定が追加されたソフトウェアです。

シャッタースピードを変えてスキャンしてみる!

Peel.OSではシャッタースピードは、任意の値で変更することはできず、
スキャンするワークの色によって「明るい」「暗い」「自動」の3種類の設定が用意されていました。

3つのモードの違いについては以前のブログで検証しましたのこちらをご覧ください。

Peel.OS Proでは、三種類から選択する方式ではなく、
任意の値を設定してスキャンすることができます。

ですが、実際、変更できることでどのようなメリットがあるのでしょうか?

今回は光沢のあるステンレスのコップを表面処理を行わずにスキャンしてみます。

まずはシャッタースピードを1.00にしてスキャンします。

シャッタースピード : 1.00msの場合

すると壁は少しスキャンされますが、コップは全くスキャンされません。
また、回転テーブルも認識されていないことがわかります。

そのため、次はシャッタースピード少し上げてスキャンをしてみました。

シャッタースピード : 5msの場合

すると1.00の設定だとなにもスキャンされませんでしたが、うっすらとコップが見えます。
5msに設定した場合、黒い回転テーブルがスキャンされました。
しかし、まだまだコップはスキャンできていません。

シャッタースピード10msの場合

次はよりはっきりとコップがスキャンされました。
もう少しで全体をスキャンすることができるようになりそうです。

シャッタースピード15msの場合

シャッタースピードを15msに設定してスキャンしたところ、
コップの大部分をスキャンすることができました。

まとめ

このように、ワークの色や光沢の有無などによってシャッタースピードを細かく調整することで、
スキャンが難しい黒色や光沢のあるワークを表面処理なしでスキャンすることができるようになります。
ですが、やはり強い光沢のあるワークや黒色のワークは特別な理由がない場合、
スプレーを塗布してスキャンする方が確実にスキャンすることができます。

おまけ

今回はシャッタースピードが遅い状態から徐々に早くして設定しましたが、
シャッタースピードを極端に早くした場合、どのような結果になるか気になったのでやってみました。

シャッタースピードを60msで設定

シャッタースピードが速すぎる場合もまた、スキャンできなくなるということがわかりました。
やはり、ワークに合った適切な設定が必要であるということがわかりました。


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