本ブログでは、これまで3Dスキャン専用スプレーAESUBを使って様々な検証を行ってきました。
上記のブログでもご紹介させていただきましたが、
塗布した塗膜が昇華するため、スキャン後の清掃が不要になるという点が特徴の製品です。
しかし、そんなAESUBスプレーには実は、塗膜が消えるという点以外にも、
大きなメリットがあります!
今回はそんな隠れたメリットについてご紹介したいと思います。
スキャン準備に時間がかかるわけ(粉末スプレー)
まずは、粉末タイプのスプレーを使って光沢や透明、黒色などのワークをスキャンする場合に
必要になる工程について紹介します。
①ターゲットマーカーの貼り付け
スキャンを行う場合、多くの3Dスキャナはターゲットマーカーを必要とします。
ターゲットマーカが無くてもスキャンできる機種も増えていますが、
やはり、マーカーを使用することでより精度を高くなるため、活用されることが多いです。
②スプレーを塗布
光沢や透明、黒色などのワークに、粉末スプレーを塗布します。
この時、多くの場合ターゲットマーカーの上から塗布されます。
この理由については後ほどご紹介したいと思います。
③マーカーについたスプレーの除去
ターゲットマーカーの上からスプレーを塗布したため、
ターゲットマーカーは白い状態になります。
この状態だと、スキャナはターゲットマーカーとして認識をしないため、
マーカーの上に乗った粉末を除去する必要があります。
この工程が終われば、スキャンすることができます。
ここまで聞くと、①と②の順番を逆にすれば、③の工程が不要になるのでは?と
疑問に感じる方もおられると思います。
粉末スプレーの場合、塗布した面に対してマーカーを貼り付けるとシール面に
粉末がついてしまうことで接着力が非常に弱くなり、少しの振動や風で落ちてしまいます。
そのため、①と②番の工程を入れ替えることは難しいです。
AESUBスプレーの場合は!?
AESUBスプレーが塗布する白色の膜は「粉末」ではないため、
塗布した面の上からターゲットマーカを貼り付けることができます。
そのため、マーカーについた粉末を除去する作業が不要になり、
スキャンの準備にかかる手間を大幅に削減することができます。
早速、本当に貼りつくのか実際に検証してみました。
今回は、「AESUB blueスプレー」を使用しました。
使用したターゲットマーカーは、AESUB社のターゲットマーカー( AESUBdots retro easy remove)です。
このターゲットマーカーに興味がある方はこちらをご覧ください。
→ https://aesub.jp/aesub_target/
塗布した面に貼り付ける
粉末のスプレーと同様に、塗布した面の上からターゲットマーカを貼り付けました。
早速、貼り付けたマーカーがどれくらいくっついているのか、確認するために触ってみました。
このようにターゲットマーカーが簡単に剥がれないことが見てわかると思います。
また、直接指が塗膜部分に触れていますが、白い部分はしっかりと残っています!
まとめ
このように、AESUBスプレーの場合、ターゲットマーカーに触れても簡単には剥がれず、しっかりと貼りついているため、上記でご紹介した「③マーカーについたスプレーの除去」工程を無くすことができます。
また、今回はAESUB blueスプレーを使用しましたが、
他のラインアップでも塗膜の上から貼り付けることができます
スキャンの準備が非常に効率的になるため、
ぜひ、3Dスキャンを行う際にはAESUBスプレーを使用してみてください!
「マディ」と目指す3Dスキャナマスターへの道をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。