最近のニュースで印象に残ったのは、開園以来18年連続で赤字だった長崎県佐世保市の大型テーマパーク「ハウステンボス」が、旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)の支援で、わずか半年で約3億円の黒字に転換したニュースです。
その中でも、澤田秀雄社長(HIS会長兼務)が赤字解消するためにふるった手腕は見事だと感じました。
私が澤田社長の実施した施策の中で見事だと感じたのは、この2点。
●就任前に債権者から借金の8割を債権放棄の協力や地元自治体から補助金をもらうなどして、事前に問題の4割を解決したこと。
●売上2割増、経費2割減のトータル4割の利益増の目標を実現するために社員全員が、費用をかけずに多彩なイベントでの集客やお金の掛かる面積を小さくし、3分の1をタダのエリアにして経費削減に努力したこと。
この2つが「わずか半年」という超速の黒字化の大きな要因になったようです。
「ハウステンボス」の印象といえば、
【遠い】 (なんと、福岡から約2時間もかかるそうです。)
また、
【古い】 (開園から18年も経過している)
と不利な条件だらけで、普通の経営者なら誰もが黒字化など無理と思うはずです。
業界は違いますが、この事例から学ぶことが非常に多いと思います。
どんなに不利だと思われる環境であっても
「起死回生の方法」は必ずあるということ。
また、トップの明確な目標のもと社員全員が創意工夫と努力すれば大きいパワーを発揮することができるということ。
あと1ヶ月弱で2011年も終わりです。
来るべき2012年も試練の連続が予想されますが、この学びを活かして飛躍の年にして行きたいと思っています。