私は鉄道マニアではないのですが、
以前テレビで原鉄道模型博物館のジオラマの紹介番組をみた時に、
何かビジネスの参考になりそうな予感がして、
いつか行ってみたいと思っておりました。
そして、つい先日その機会に恵まれました。
原鉄道模型博物館には、
世界中から集めた1000を超える鉄道模型のコレクションや、
原 信太郎氏の製作した鉄道模型が展示してあります。
イギリスやドイツでは、
1800年台初頭には鉄道模型を製作する会社があり、
実物の宣伝用や鉄道開通記念など
に数量限定の鉄道模型を作っていたそうです。
よって後年、鉄道模型コレクターとして
上記のような鉄道模型も所有していた原氏には
地元政府関係者からも譲って欲しいという希望がきた、
との記述が展示品にありました。
やはり限定品は価値が高まりますよね。
圧巻は、世界最大級のジオラマで
「いちばんテツモパーク」といわれる展示室です。
鉄道を中心とした町並みが再現されており、
朝や昼の風景から日が沈み電灯が灯る中を
ライトを付けた模型の車両が走る様は感動的です。
音もリアルで、本物の車両が走っている音と同じように聞こえます。
原氏は、忠実に実物を再現するため、
部品の素材にまでこだわって造っているようです。
鉄道だけでなくその技術も愛している原氏だからこそ
実現できたジオラマだと思います。
ジオラマの世界に引きこまれ、暫く見とれてしまいました。
今回、原鉄道模型博物館を見学して感じたことは、
細部にまでこだわり抜かれたものが人に感動を与えるということです。
原鉄道模型博物館のようなリアルなジオラマには、
もっと見ていたいという気持ちが大いに湧いてきます。
ジオラマを見て楽しい気分になるのは万国共通ではないではないかと感じます。
最近、食品メーカーの工場見学がブームになっているそうですが、
共通することは「ワクワク感」でしょうか。
そして、高い技術で作られたものが立ち並んでいる、あるいは、動いている姿に
人は「ワクワク」するのではないかと思います。