社長ブログ

Formnext2024の視察を振り返って

2024年11月19日~22日にドイツ・フランクフルトで開催された世界最大規模の
アディティブ・マニュファクチャリング関連展示会、Formnext 2024に参加してきました。
本ブログでは、展示会で感じたこと、注目すべきトレンドなどを詳しくご紹介します。

Formnext 2024の盛り上がり
10回目の開催を迎えたFormnext 2024は、世界各国から864社の企業が出展し、
3万4404人の来場者を集めるなど、今年も盛況のうちに幕を閉じました。
特に、アジアからの出展が非常に多く、中国が101社と全体の69.7%を占めるなど、
アジア地域の勢いが感じられました。

注目すべきトレンド
1. 金属3Dプリンティングの進化
金属3Dプリンティング技術は、年々高精度化、高速化が進み、コストも低下しています。
Formnext 2024では、多くの企業が、航空宇宙や医療分野など、より高度な用途に対応できる
金属3Dプリンティング技術を展示していました。

2.樹脂3Dプリンティング材料の多様化
樹脂材料も耐熱性、耐薬品性、導電性など、さまざまな特性を持つ材料が開発されており、
用途がますます広がっている様子。
これらの新しい材料を使った製品やプロトタイプが数多くみられました。

3.3Dプリンティングによる量産化とカスタマイズ
3Dプリンティングは、従来の製造方法と比較して、短納期で少量多品種の製品を製造できることから、
量産化への期待が高まっています。また、個人のニーズに合わせたカスタマイズ製品の製造も可能となり、
パーソナライズ製品の市場が拡大しています。
中でも、これらのトレンドに対応したソリューションが数多く紹介されていたように思います。

4.日本企業の活躍
日本からも、牧野フライス、DMG-MORI、旭化成、ダイセル、日本電子など、
多くの企業が出展していました。これらの企業は、自社の強みを活かした製品を展示し、
世界に向けて日本の技術力をアピールしていました。

まとめ
Formnext 2024で感じたことは、3Dプリンティング技術がますます身近になり、
私たちの生活や産業に大きな影響を与えようとしているということです。
今後も、この技術の進化から目が離せません。
しかし今年のFormnextにも3Dプリンターメーカーなどの常連企業が揃って展示会へ出展したものの、
大手3Dプリンターメーカーの中には出展規模を昨年よりも縮小している企業も見られました。
今回のFormnext2024視察で得た知見を活かし、今後の課題解決に繋げていきたいと考えています。