CreatBotシリーズ

簡単操作で誰でも正確なレベリングが可能

オートレベリングは、テーブルのZ位置を測定し、その値をもとに傾きを補正する機能です。タッチプローブを使用してテーブル上の25点または64点を測定し、各点の高さを取得します。取得した点から平均を算出し、基準値として設定します。造形中は、測定した各点と算出した基準値との差を補正し、テーブルとノズルの距離が常に一定となるようにZ軸を自動で調整します。
オートレベリングが非搭載の機種は、ネジだけでテーブルの水平を厳密に調整する必要があります。特に大型機はテーブル面積が広いため場所によって歪みが発生しやすく、作業者によるばらつきや、完了までに多くの手間がかかってしまいます。
しかし、CreatBotシリーズはオートレベリング機能を標準で搭載しているため、レベリング作業のクオリティを一定に保つことができます。造形前にボタンひとつで行うことができ、数分で完了するため大幅な時間短縮が可能です。

徹底した温度管理で造形エラーを防止

熱収縮を防ぐチャンバヒータ・ヒートベッド
  • チャンバヒータを使用した場合としていない場合のサンプル
  • ヒートベッドの構造

熱収縮は、押し出された高温の樹脂が、テーブルや周囲との温度差によって急激に冷やされることで発生します。特にABSなど熱収縮率が高い材料を使用する際は、造形中の適切な温度管理が必要です。
CreatBotシリーズでは、チャンバ内に造形エリア全体を最大70℃まで加熱できるヒータを採用。樹脂の温度低下をゆるやかにすることでモデルの反りを抑え、熱収縮による造形品質の低下を防ぎます。
さらに、テーブルを最大100℃(F430は140℃)まで昇温できるヒートベッドを搭載しており、材料とテーブルとの温度差を減らすことで反りを軽減します。
素材に適した温度で造形できることで、様々な材料の活用が可能です。

品質低下を防ぐフィラメント乾燥機
フィラメント乾燥機内部

大型モデルを作成する際に課題となるのが、造形中に材料が吸湿してしまうことです。特にABS・ナイロンなどは吸湿性が高いため湿度による影響を受けやすい材料です。水分を含んだ材料を使用して造形すると、モデルに糸引きや表面の荒れなどが発生するおそれがあります。
D600 Pro/F1000では、本体背面にフィラメントホルダと乾燥機が内蔵されており、セットしたフィラメントを乾燥させることができます。この空間は造形チャンバとは別の乾燥室のような造りになっており、乾燥機から発生させた温風(45℃または65℃)を内部で循環させることで造形中の吸湿を防ぎます。
また、本体とは別に電源があるため、プリント開始前に乾燥させておくことも可能です。
常にフィラメントを乾燥させながら造形することで、プリントに最適な状態を保つことができます。

正確かつ確実にヘッドを移動させるエンコーダ付きステッピングモータ・リニアガイド

サーボモータとリニアガイドの構造

造形精度の要となるヘッド駆動軸にはエンコーダ付きステッピングモータを採用しています。エンコーダ・ドライバと連動することで、指令した回転数と実回転数の差を常時制御しているため、ヘッドの送り速度や位置決めを高い精度で実現可能です。
また、案内には高い走行性と低振動を特徴とするリニアガイドを採用し、長時間の造形で繰り返されるヘッドの駆動を支えます。積層ごとに長いストロークが発生しても、これらの機構により表面品質の滑らかな造形が可能です。

大型造形も安心 : 材料切れ・交換時のメリット
材料切れ・交換時のフローイメージ

大型機は、モデル造形中に材料切れになることが多いため、フィラメント交換機能が搭載されています。材料がなくなるとヘッドが自動で退避し、交換完了まで待機します。交換後は、停止地点から再開できるため大型モデルをプリントする上でなくてはならない機能です。
さらにCreatBotシリーズは、エンコーダ付きステッピングモータが実回転数を記録しているため、正確にヘッドを最終造形位置まで戻すことができます。積層ずれなどのエラーの発生を抑えることで、大型モデルの造形をより安心して行っていただけます。

2つのノズルで用途に適した材料を使用可能

デュアルノズルの構造

汎用樹脂や融解温度の高い材料、特殊材料まで様々な種類が使えるデュアルノズルを採用しています。
ノズルには260℃と420℃の2種類があり、使用する材料によって使い分けが可能です。260℃のノズルは、一般によく使用されるPLAやABSなどの汎用樹脂の造形に適しています。420℃のノズルはマルテンサイト系ステンレス鋼でできており、融解温度の高い樹脂やファイバを含んだ樹脂など、耐熱性・耐摩耗性が求められる材料を使用できます。

プリント設定が簡単にできる付属ソフト CreatWare

  • quickprintモード画面
  • fullモード画面

付属ソフトCreatWareは、簡単にプリント設定ができるソフトウェアです。
初めてでも安心の「quickprint」モードは、FDM方式の3Dプリンタでよく使用される2つの材料、PLAとABSでの造形が手軽にできる方法です。造形するモデルに求める品質や造形時間を感覚的に選択するだけでプリント設定ができます。
また、自由な材料を使用できる「full」(オープン)モードを搭載しています。積層ピッチやノズル温度などのパラメータを任意で作成できるため、材料に合った設定が可能です。