前回は、90°のオーバーハング形状をサポートなしで造形できるという「アークオーバーハング」について紹介しました。

今回は、実際にアークオーバーハングを使用して造形し、どんなモデルが出来上がるのか確認していきます。

造形テスト

本番の造形を始める前に最適なノズル温度を調査するための簡単な検証を行いました。
その結果が下記になります。

210℃で造形したモデルに比べ、190℃のモデルの方が反りが少なく、形状の再現性が高いことがわかります。
アークオーバーハングは、溶けた樹脂を支える部分がないため、溶かした樹脂をより急速に固める必要があります。そのため、ノズル温度はより低い方が良いということがわかります。

本番の造形

完成したモデルの写真

反りの確認写真↓

最後に

サポートなしでもここまでオーバーハング形状がしっかりと形を作成できると思っていませんでした。
やはり、円弧の中心部のダレや形状の反りなどは見られますが、サポートがないということを考えればすごいと思います。

アークオーバーハングをうまく活用することができれば、材料の削減や造形時間の短縮など大きなメリットに繋がるため、画期的な造形方法だと思います。


『マディ』の極める!3Dプリント研究所をもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です