3Dプリンタの普及によって、多くの3Dプリンタユーザがネットで無料のSTLファイルを公開しています。
私自身もよくサンプルとして活用させていただいています。
Thingiverse → https://www.thingiverse.com
また、PrusaSlicerの最新バージョンでは、他のPrusaSlicerユーザーが作成した3Dモデルを
DLすることもできます。(英語表記のみ)

このようなサイトや他の人から渡されたダウンロードしたデータの場合、
形状の寸法がわからない場合があります。
そんな時にPrusaSlicerでは他のソフトウェアを使用せずに測定することができます。
モデルの測定方法
まずはデータを読み込みます。

このように読み込みが出来たらモデルを選択します。
選択するとモデル全体の大きさが表示されます。

しかし、これだけでは細かい寸法まで知ることができません。
そんなときは、画面左側のツールバーに用意された計測ツールを使用します。
クリックすると

計測のポップアップが表示されます。
あとは測定したい場所をクリックするだけで測定できます。
円の測定
円を測定する場合は円の外周をクリックすればOKです。

このようにマウスを合わせると輪郭線が表示されます。その状態で線をクリックすると

このようにサイズが測定されます。
直線の測定

直線を測定したいときは円の時と同じように図りたいエッジを選ぶだけでOKです。
2点間の距離の測定
このような場合は測定したい点、または面を2か所の選ぶことで測定することができます。
面を選択した場合

点を選択する場合

このように選択した2つの要素から距離を測定することができます。
角度の測定
また、距離だけでなく角度も測定することができます。

このような場合は、傾斜面のエッジと面を選択すると角度が計算されます。
注意点
このようにSTLファイルから寸法を測定することができますが、
すべての形状の測定ができるわけではありません。
とくに曲面の多い形状はSTLファイルの特性上、測定が難しい場所も多いです。
STLファイルの特性については、私が同じく作成している
3Dスキャナをメインとしたブログでもご紹介しました。
ぜひこちらのブログも見てみてください!
まとめ
今回は、STLファイルをPrusaSlicerの機能を使って測定する方法についてご紹介しました。
簡易的な測定ではあるものの、STLファイルから簡単に寸法を取得できることはメリットだと思います。
ぜひ、有効活用してみてください。
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