前回のブログでは、3Dプリンタのブリッジについてご紹介し、
その後、実際にブリッジ形状を造形してみました。

今回のブログでは、こちらの続きをご紹介しますので、
まだ見ていない方は先にこちらのブログをご覧ください!

長いブリッジをキレイに造形する

前回の造形では長いブリッジ部が垂れてしまったり、積層も他の層と接着せずバラバラで、
キレイな形状ができませんでした。

これを修正するために、ブリッジ部の造形速度の設定を修正したいと思います。

ブリッジの造形速度の設定は、

「プリント設定」→「速度」の中の「造形速度設定」にあります。
速度の設定はノーマルモード以上で表示されますので、

設定が表示されていない場合は、画面右上のモードを確認してください。

この項目を見てみると、ブリッジの設定が50mm/sで設定されていましたので、
20mm/sまで遅くして設定し、再び造形してみることにしました。

短いブリッジの場合は、デフォルトの速度でも硬化できますが、
移動速度が速い状態で、長いブリッジを造形するとファンによる硬化が間に合わず、
垂れてしまうと思いました。

そのため、ブリッジ部の造形速度を遅くすることで、冷却ファンによって少しずつ確実に硬化させながら造形するため、垂れてしまうのを防げると思いました。

実際にスライスし、速度を確認してみると、
ブリッジ部の一層目の層が20mm/s以下の速度になっていることがわかります。

実際に造形

早速この設定で実際に造形してみます。
ブリッジ部以外の設定は前回と同じ条件で行います。

造形条件
●ノズル径 : 0.4mm
●積層ピッチ : 0.2mm
●材質 : PLA
●ノズル温度 : 210℃
●造形速度 : 50mm/s
●ブリッジ部造形速度 : 20mm/s
●サポート : なし

結果

完成したモデル(ブリッジ部速度 : 20mm/s)

前回のモデル(ブリッジ部速度 : 50mm/s)

裏面

完成したモデル(ブリッジ部速度 : 20mm/s)

前回のモデル(ブリッジ部速度 : 50mm/s)

前回のモデルに比べて、長いブリッジをキレイに造形することができました。
バラバラになっていた積層もしっかりと一つのモデルとして繋がっています。

まとめ

今回のブログでは、ブリッジ部の造形速度を変えて、
造形品質を向上させる方法についてご紹介しました。
しかし、これ以外にもブリッジ部の品質を改善する方法はあります。
こちらの内容についてもまた紹介したいと思います。


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