私はこれまでCrality K2 Plus Comboを使った様々な検証についてご紹介してきました。

私がこれまでこれらの検証を行う際に使用していた設定は、専用のスライスソフト「Creality Print」に
あらかじめ用意されている、標準の設定を使用していました。

0.4mmのノズルを使って0.2mmの積層ピッチで造形する設定です。

そんな標準で用意されているプロファイルの中に気になる設定がありました。
それが、積層ピッチを0.08mmで造形するというもの。

今回は、実際0.08mmの積層ピッチで造形すると、
どのようなモデルができるのか実際にやってみたいと思います。

積層ピッチ0.08mmで造形するとどうなるのか

まずは造形を開始する前に造形条件について詳しくみていきます。

初めに積層ピッチの項目を確認してみると、
このように一層目以外の積層ピッチが0.08mmに設定されていることがわかります。

その他の設定で違いを探してみると、、、

速度の設定が0.2mmの時と比べてかなり早く設定されていることがわかりました。

白い文字が0.08mmのプリセット/オレンジ文字が0.4mmのプリセット

二つのプリセットの違いを確認したところで、早速0.08mmの設定を使って造形してみます。

今回は直径20mm程度の小型のフィギュアを造形してみます。

今回、造形に選んだのは、直径約20mmの小型のフィギュアです。

スライス画面で積層ピッチを確認してみると、

設定どおり、一層目以外が0.08mmになっています。

その他の造形条件はこちらです。

〇ノズル径 : 0.4mm
〇材料 : Hyper PLA
〇ノズル温度 : 220℃
〇速度 : 一層目60mm/s | 外壁200mm/s | 内壁350mm/s
〇サポート : なし
〇冷却ファン : ON

造形時間は約20分で、やはり積層ピッチが細かい分、
このサイズでも造形時間がかかるようです。

造形が完了し、早速モデルを確認していきます。

正面

裏面

やはり、もとのデータの形状が細かすぎるため、服の模様や手など細部の再現までは
難しいようですが、積層は明らかに細かく、より滑らかなことがわかります。

拡大カメラを使用して、積層ピッチ0.2mmのモデルと一緒に撮影してみました。

隣の青いモデル(0.2mmピッチ)と比べても明らかに細かいことがわかります。

まとめ

今回は、積層ピッチ0.08mmの設定を使用して小さいモデルを造形してみました。
より精細なモデルを作成したい時には非常に良いと思いました。
しかし、普段使用するには、造形時間がかかりすぎるため、
使用場面は適切に選んで使いたいと思います。


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