私は3Dスキャンのブログも運営していますが、
先日ブログの中で、Crealityの3DスキャナRaptor Proを使って、
3Dプリント用のデータを作成する方法についてご紹介させていただきました。

3Dスキャンブログはこちら

データ作成するまでの工程については、上記のブログをご覧ください。

今回のブログでは、このとき作成したデータを実際に造形し、
どんなモデルが完成するのか、検証します。

3Dスキャンデータをプリントする!

エクスポート直後はこのような形になっています。

必要な設定がテーブルへの配置の向きです。
今回のようなモデルの場合、下記のようにテーブルと平行に配置したいですが、


一見平面に見える場所に若干の勾配がついており、テーブルに配置すると

面のほとんどがアンダー部分(青色)となりサポートが必要になります。

このようにサポートがついてしまうと、モデルの表面が荒れてしまうため、
今回はできるだけ、サポートがつかないように45°に傾けた状態で配置します。
これにより、テーブルに設置する一部以外にサポートがつかないようになります。

造形条件は下記の通りです。

〇ノズル径 : 0.4mm
〇積層ピッチ : 0.2mm
〇造形速度 : 一層目60mm/s | 外壁200mm/s |内壁300mm/s | インフィル250mm/s
〇材料 : Hyper PLA
〇ノズル温度 : 210℃
〇モデルファン : ON
〇補助冷却ファン : ON
〇インフィル : 15%

この設定でスライスしてみると、

このようになります。

この状態でさっそく、造形をスタートしました。

完成したモデル

接地面が少なく、少し心配でしたが、まったく問題なく造形することができました。

早速テーブルから取り外して、確認してみると…。

円の形が若干いびつな感じもありますが、非常にきれいに造形できています。

実物とならべてみると

サイズ感は全く同じです。
ただ、小さい段差の部分に関しては形状が丸みを帯びて造形されています。

実際カップにはめてみると、ぴったりはまりました。

まとめ

今回は、3Dスキャンしたデータをそのまま3Dプリントしてみました。
Creality製品の2つを組み合わせることで簡単に実物の同じものを複製を作ることができました。


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