3Dスキャナは様々な用途に使用されています。
私も先日、3Dスキャナを使った壊れたパーツのリバースエンジニアリングの様子をブログとして公開しました。
しかし、リバースエンジニアリングの用途以外に、
3Dスキャナの使用用途としてよく利用されているものがもう一つあります。
それが測定です。
3Dスキャン専用の測定・検査用ソフトなども数多くありますが、
実は、Peel.CADの機能を活用することで、簡単な計測を行うことができます。
今回は実際に測定し、どれくらい正確なのかご紹介したいと思います。
まずはスキャンしてみる

今回は実際の寸法が計測しやすいモデルをスキャンしました。

今回はこの中から穴径と輪郭の長さの2つのポイントを
peel.CADの機能を使用して測定してみたいと思います。
また、実物と比べて、どれくらい誤差があるのかも調べてみます。
スキャンしたデータ

このように非常にキレイにスキャンすることができました。
早速測定してみる
peel.CADで測定をするためには、測定したい位置をエンティティ化する必要があります。
測定したいメッシュにエンティティ追加しました。

円のエンティティ作成機能を使用して穴部分をエンティティ化

測定したい面もそれぞれエンティティ化
エンティティ化について気になる方は以前のブログを参照してください!
穴径はどれくらい?


実測値と比べるとおおよそ-0.038mmの誤差という結果になりました。
輪郭の長さ


おおよそ+0.79mmという結果になりました。
実物を測定した結果と比べて、0.1mm以下程度の誤差になるということがわかりました。
スキャン時の設定などにも影響されるため、毎回同じ結果になるとは言えませんが、
精度が必要ない大まか計測であれば非常に便利だと思います。
まとめ
今回のモデルは比較的小型のモデルのため、ノギスなどを使用して手で測定することができますが、
より大きいモデルや複雑な形状のモデルだと測定することが難しくなるため、より有効だと思います。
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