Creality Raptor Proは、ブルーレーザーを光源として使用していますが、
このスキャナーを使用する際、必ずターゲットマーカーを貼り付ける必要があります。

ターゲットマーカーは、スキャン中に位置を正確に読み取るための目印です。
このマーカーによってスキャナーが物体の位置や向きを正確に把握し、安定したスキャンを実現しています。

ただ、実際にスキャンする際に「どれくらいの間隔でターゲットマーカーを貼り付ければいいのか?」は意外と悩ましいポイントです。

ある程度の個数がスキャン範囲内に収まっている必要がありますが、
実際、どれくらいの感覚でターゲットマーカーが張り付けられている必要があるのか検証してみたいと思います。

モデルに貼るターゲットマーカーの個数を変えてスキャンしてみる!

ターゲットマーカーとターゲットマーカーの間隔をできるだけ一定にして検証したいところですが、
立体物に張り付ける場合、それらの配置を正確に調整することは難しいです。

今回は、最初にターゲットマーカーを多めに貼りつけて、
少しずつ間隔を広げながらスキャンしてどれくらいの間隔が必要なのか調査したいと思います。

ワークサイズは約310×260×60mmです。

ターゲットマーカー多めのスキャン

マーカー同士の間隔はおよそ40mm~50mm程度です。

まずはこのようにワークの表面にまんべんなくターゲットマーカーを張り付けてスキャンしてみます。

このくらいターゲットマーカーを張り付けると、いろいろな角度からスキャンしてもマーカーの認識が外れることはなく、快適にスキャンすることができました。

次に大まかにおおよそ半分程度までマーカーをはがしてスキャンしてみることにしました。

半分くらいでスキャン

間隔はおおよそ70mm程度です。

さっそくスキャンしてみると。。

マーカーの数が減っても、まだ全体をきれいにスキャンすることができています。
また、この量でもターゲットマーカーの認識が外れることはありませんでした。

さらに減らして検証

このようにさらにマーカーの個数を減らしてスキャンしてみます。

マーカーの間隔はおよそ90mm~100mm程度です。

結果としては、このターゲットマーカの個数でもきれいにスキャンすることができました。
しかし、この個数になると、スキャンすることはできますが、スキャンする場所によってはターゲットマーカーの認識が外れてしまうため、うまくターゲットマーカーがスキャン範囲に収まるように
スキャナの角度を調整してスキャンする必要がありました。
そのため、スキャンには時間がかかりました。

ワークにターゲットマーカーを張らない

次はワークにターゲットマーカーを貼らずにスキャンをしてみます。

すると、テーブルにあるマーカーによって真上からのスキャンは可能でしたが、
側面になると認識できるターゲットマーカーが少なくなるため、

このようにスキャンできない場所がありました。

最後にテーブルに貼ったターゲットマーカーもすべて取り外してスキャンを行いましたが、

当たり前ですが「マーカーが足りません」となり、全くスキャンすることはできませんでした。

まとめ

この結果から今回のワークサイズ約310×260×60mmくらいの大きさであれば、
Raptor Proのクロスレーザーはスキャン範囲が広いため、ターゲットマーカー同士の距離がある程度離れていてもスキャンができるということがわかりました。

しかし、ある程度ストレスなくきれいにデータをスキャンしたい場合には、約70mm間隔ぐらいでターゲットマーカーを配置するのがおすすめです。


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