旋盤加工の内製化をムリなく実現
社内でできることが増え、顧客との信頼関係が向上
ユーザー様の情報
昭和46年に創業され、半世紀にわたって樹脂加工を専門とされてきた株式会社池田製作所様。
樹脂に特化した精密切削加工の分野で高品質かつ革新的な製品を提供しています。
半導体洗浄装置の部品製造やPTFE(フッ素樹脂)の加工技術においても、様々な分野のお客様より高く評価されています。多くのお客様から信頼され、その取引数は年間25,000件にも及ぶとのことです。
今回は代表取締役社長の池田龍宏氏にお話を伺いました。

導入製品
- BobCAM for SOLIDWORKS 複合旋盤(C+Y) 同時4軸
- モジュールワークス(4軸機能)
Point
導入のポイント
ポイント1
初めての旋盤加工もスモールスタートだから安心!
ポイント2
全て外注していた旋盤加工の内製化でコスト70%削減
ポイント3
社内管理で製品品質の維持・納期厳守が可能に
導入の背景:旋盤加工の内製化を行いたかった
-以前はどういう課題があったのでしょうか?
これまで旋盤加工を全て外注していましたが、外注先と図面公差の認識の違いで連携がうまくいかず、自社で求める製品品質の維持ができなかったり、納期に遅延が発生してしまうケースがありました。
また、外注依存だったため、複雑な内容になると具体的な加工に進めることができず、加工相談を案件に結びつけることができず機会消失してしまっていました。
そういった積み重ねで少なからず顧客との信頼関係が損なわれしまうことがあったと思います。

-どのような経緯で導入されたのでしょうか。
今回、協力企業より中古NC旋盤を購入させて頂く機会を得たため、旋盤ソフトの導入に踏み切りました。
初めてのNC旋盤加工で不安があったこともあり、スモールスタートしたい考えからコストパフォーマンスの良いBobCADCAMが候補に上がりました。
また、リバースモデリング用途ですでに導入していたSOLIDWORKSが上手く運用できていなかった状況の中で、BobCADCAMにSOLIDWORKSのアドオンタイプがあったため、ソフト使用の稼働率を上げることも期待出来ました。

-導入によって、どのような業務が改善されたのでしょうか。
全て外注していた旋盤加工を内製化することができたため、外注コストを70%削減することが出来ました。
また、不良が目立っていた品種も、品質管理を社内でできるようになったため不良率や納期遅延の減少につなげることができました。
さらに、旋削加工+切削加工のような形状も内製化できるようになったため、二次加工、三次加工の担当分けや分業を行う流れができ、オペレータどうしのコミュニケーションも増えました。
今回BobCADCAMを導入したことで、生産の作業手順書の作成が容易になり、業務のマニュアル化がしやすくなりました。現時点では人材獲得に苦労している部分もありますが、今後増員ができればマニュアルを利用しての社員教育にも利用していけると考えています。
