スーパーエンプラ対応3Dプリンタ

PEEK-250


スーパーエンプラ造形を実現する3Dプリンタ

3Dプリンタ活用の幅をさらに広げる

「PEEK-250」は、シリーズ最大の高温環境を実現する装備と機能を備えたハイスペック3Dプリンタです。PEEKやPEIなどのスーパーエンプラから、ABSやPLAといった汎用樹脂まで、幅広い材料の造形に対応可能です。
市場に流通している多種多様な材料に対応できることで、3Dプリンタの活用範囲を大きく拡張し、さまざまな分野での応用を可能にします。


スーパーエンプラの造形に必要不可欠な温度管理

スーパーエンプラの造形には、緻密な温度管理が求められます。材料を確実に溶融させる高温ノズルや、造形中に生じる反りや歪みを防ぐためのヒートベッド、さらに庫内全体を均一に加熱するチャンバーヒータが不可欠です。加えて、発生した熱を効率的に保持し、高温環境を安定して維持するマシン筐体も重要です。
これらの相乗効果によってスーパーエンプラをはじめとする様々な材料を活用できます。

3層構造の筐体で内部の熱を逃がさない

PEEK-250は、断熱性に優れた3層構造の筐体を採用しています。内部の断熱材には、耐熱性・耐火性に優れたケイ酸アルミニウム繊維(セラミック繊維)を使用し、庫内の熱を効果的に保持します。
さらに、造形エリア内には鏡面加工が施されたステンレス製の内壁を採用し、熱放射による放熱を防ぎます。
これにより、常に安定した高温環境を維持できます。

最大480℃に対応した高温ノズル

PEEK-250はノズルの材質として熱伝導性の高い銅を採用し、さらに60Wの高出力ヒータを採用したことで最大480℃まで昇温することができます。
さらに、ノズル先端には耐摩耗性に優れた硬化鋼を使用し、カーボンなどのファイバ材が複合された材料も活用できます。
2つの材質を組み合わせたノズルによって、3Dプリンタで使用される数多くの材料に対応できます。

モデルの反りを抑制するビルドテーブル

PEEK-250のビルドテーブルは最大200℃まで昇温可能です。吐出された樹脂と造形テーブルとの温度差を減らすことで材料の急激な温度低下を減らし反りを抑制します。
また、ビルドプレートには平坦性に優れた航空グレードの高品質アルミ製を採用。さらに表面にはPEIコーティングを施しています。
これらによってFDM方式3Dプリンタにおいて最も重要とされる1層目をテーブルと確実に定着させます。

高出力チャンバーヒータで安定した温度環境を提供

庫内を最大200℃まで昇温可能な1600Wの高出力チャンバーヒータを搭載しています。このヒータにより、吐出された樹脂が外気によって急激に冷やされるのを防ぎ、温度変化を緩やかにすることで、モデルの反りや変形を効果的に抑制します。
スーパーエンプラはもちろん、反りが発生しやすいABSなどの材料も安定して造形することが可能になります。


安定した造形に欠かせない冷却機構

PEEK-250では、エクストルーダや駆動部を造形中の高温から保護するための機能を数多く採用しています。
スーパーエンプラなどの高温を必要とする造形では、ただ単に高温になるだけでは造形はできません。
「高温」と「冷却」を的確にコントロールできることで安定した造形を実現できます。

長時間の吐出を安定させる水冷ユニット

PEEK-250はエクストルーダーの冷却に水冷方式を採用しており、最高480℃に達するノズルや200℃まで昇温する庫内からの熱を効果的に冷却します。
これにより、経路中で材料が軟化するのを防ぎ、安定した吐出を実現します。
水冷タンクやラジエータは高温のチャンバ内ではなく庫外に設置されているため熱の影響を受けにくく、長時間の造形でも冷却効果を維持します。

高温から駆動部を守る蛇腹カバー&冷却ファン

駆動部が配置されたプリントヘッド上部と造形エリアを蛇腹状のテフロン製カバーによって隔離しています。
これにより、造形中の熱に駆動部が直接晒されることがないため、高温環境でも安定して駆動することができます。
さらに、上部の空間には4基の冷却ファンを設置し、温度が高くなるとファンが自動で稼働し排熱を行い、内部温度の上昇を抑制します。


安心・安全に配慮した設計で快適な作業環境を実現

PEEK-250は作業者の安全と快適な作業環境を考慮した設計を実現しています。断熱性に優れた筐体や蛇腹カバー、ハンドルロック機能など、多彩な安心・安全のための装備を搭載。これにより、作業者はもちろんく周囲の人々も安心・安全に運用していただけます。


庫内の熱を逃がさないマシン筐体

断熱性に優れた筐体によって、庫内が高温になってもマシン表面温度は低温状態を維持します。
作業者や周囲の人が火傷などの怪我をする心配がなく、安心して運用できます。

フロント扉を4基のファンで徹底冷却

マシンの正面扉は耐熱ポリカーボネート製の2重窓+金属フレームで構成されており、庫内の高温を外部に漏らさない設計になっています。
また、4基の冷却ファンによって熱伝導性が高い金属フレーム部分を冷却することで、表面温度の上昇を防ぎます。

高温環境下でも材料交換を安全に実施

蛇腹カバーによって造形エリアとプリントヘッド上部を隔離することで、作業者が高温になるノズルやテーブルに直接触れることがありません。
材料交換作業は、プリントヘッド上部の空間だけで完結するため、安心して実施することができます。

安全性を高めるハンドルロック機構

ハンドルロックを採用したことで作業者が扉を開閉する際に意図的に行動を起こす必要があります。
造形中と気づかず無意識に扉を開けてしまうといった不注意によるトラブルを防ぎます。

庫内カメラでリアルタイムでモニタリング

PEEK-250には庫内カメラが標準搭載されており、扉を開くことなく安全に造形の進捗や状態をリアルタイムで確認することができます。
庫内の高温環境を維持したまま安全に造形状況を把握することが可能です。


ユーザ目線の製品開発で新たな可能性を切り拓く

「PEEK-250」は、製造現場から試作開発まで、幅広いニーズに応える高性能3Dプリンタです。数多くの材料に対応し、製造業の部品生産や試作品の製造だけでなく、研究機関や教育機関での実験用途など、新たな分野での3Dプリンタ活用を可能にします。
ユーザの課題に寄り添った製品開発を通じて、PEEK-250はさらなる3Dプリントの可能性を切り拓いていきます。

CreatBot PEEK-250

機械仕様PEEK-250
造形方式FDM方式(熱融解積層方式)
最大プリントサイズ
(XYZ)
250×250×300mm
ノズル数1

ノズル最高温度480℃
ノズル径0.4mm(オプション:0.3mm~1.0mm)
XY位置決め精度0.0127mm
Z位置決め精度0.00125mm
最小積層ピッチ0.04mm
テーブル最高温度200℃
チャンバヒータ最高温度200℃
フィラメント乾燥温度
推奨プリントスピード55mm/s
最高プリントスピード200mm/s
オートレベリング
エアフィルター
非常停止機能
フィラメント径1.75mm
データ転送USB
データ入力形式STL, OBJ, AMF, Gcode
タッチスクリーン7インチ
本体サイズ630×555×815mm
本体重量120kg
使用電源200V
最大消費電力2500W

カタログ

PEEKなどのスーパーエンプラの造形に最適

CreatBot PEEK-250

熱融解積層方式3Dプリンタ

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