汎用材料から特殊材料・スーパーエンプラまで
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一台多役のハイスペック3Dプリンタ
汎用樹脂からスーパーエンプラに至るまで数多くの材料に対応可能な『PEEK-300』。様々な樹脂の活用が可能になったことで、さらなる3Dプリンタの活用シーンの拡大を実現します。
融点が高く、熱収縮の問題で造形が難しいとされてきた樹脂でも、充実の装備で安定した造形を可能にする、CreatBot 3Dプリンタシリーズの中で最もハイスペックな一台です。
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テーブル最大200℃、庫内120℃! 素早く昇温、高温環境をコントロール
『PEEK-300』最大の特徴は、筐体内の最適な温度コントロールにあります。ノズルとビルドテーブルの加熱機構やプリントヘッドの冷却機構、ヒートチャンパの昇温機構・断熱保温構造などを施し、反りや変形が発生し易い材料からスーパーエンプラまで、安定した品質の造形を実現します。
最大温度480℃! 水冷システム搭載のプリントヘッド
PEEK-300のノズルは60W高出力ヒータを搭載しており、最大480℃まで昇湿することができます。
この高温対応ノズルにより、融点が高く、強度・耐熱性・耐摩耗性に優れたPEEKやPEIなどのスーパーエンプラを的確に溶融することで造形を可能にしました。
オートリフテイングデュアルエクストルーダーを搭載したヘッドユニットには水冷冷却システムを導入し、的確な昇温と冷却で安定した造形を提供します。
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進化し続ける性能と品質
そのコストとパフォーマンスにより、3Dプリンタ業界で話題となった2021年3月の発売以来、PEEK-300は常に改良進化を続けています。2021年9月には、水冷式の新しいオートリフテイングデュアルエクストルーダーを装備したPEEK-300 Version-2が発売されました。
PEEK-300はより成熟した製品となり、米国・欧州他、各国の多くの企業や大学に導入されるに至りました。
PEEK-300の性能と品質の進化は止まりません。
3Dプリンティングのトップランナーであり続けます。
高温にするだけでは安定造形は望めません
高耐熱・高強度・難燃性から、金属に代わる材料として注目を集めるスーパーエンプラですが、3Dプリンタで造形を行うにはその高い融点がネックとなり、様々な条件をクリアしなければなりませんでした。また安定した品質の造形を行うには、昇温機能だけでなく、それに付随する温度変化の管理や高温に耐えうる装備が不可欠です。
汎用材料からスーパーエンプラまで対応可能なわけ
スーパーエンプラの安定造形を実現する4つのポイント
高耐熱・高強度・難燃性から、金属に代わる材料として注目を集めるスーパーエンプラですが、3Dプリンタで造形を行うにはその高い融点がネックとなり、様々な条件をクリアしなければなりませんでした。また安定した品質の造形を行うには、昇温機能だけでなく、それに付随する温度変化の管理や高温に耐えうる装備が不可欠です。
PEEK-300の最大の特徴は、筐体内の最適な温度コントロールにあります。ノズルとビルドテーブルの加熱機構やプリントヘッドの冷却機構、ヒートチャンバの昇温機構・断熱保温構造などを施し、スーパーエンプラによる高品質造形を実現します。
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01三層構造で熱を逃がさない!優れた本体断熱性
01
本体筐体は鋼板・断熱材・ステンレスの三層構造から成り、監視用窓には真空二重PCボードを装備しています。ステンレスの内装は、魔法瓶のように庫内の熱を反射して逃がさず、断熱材により外気の影響を受けにくいため最適な温度環境を保つことができ、常に安定した温度下で造形を行うことができます。
また、庫内が120℃まで昇温していても、効果的な断熱によって外装への熱伝導を低減します。設置場所を選ばず、作業者の安全を確保することができます。
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02過酷な環境下で安定した動作を保つ耐熱ユニット
02
直接的に造形に関わるチャンバ内は長時間高温を保たなければならないため、チャンバ内の機械的ユニットも常に高温環境下に晒されています。この過酷な環境下でも安定した動作が求められるため、PEEK-300はモータやリニアレール、駆動ベルトやPCB基板にいたるまで高温耐性を持つユニットを実装しています。
ハイパワーの高温環境で安定した造形を可能に
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最大温度480℃のプリントノズル
PEEK-300のノズルは60W高出力ヒータを搭載しており、最大480℃まで昇温することができます。
この高温対応ノズルにより、融点が高く、強度・耐熱性・耐摩耗性に優れたPEEKやPEIなどのスーパーエンプラを的確に溶融することで造形を可能にしました。
また、標準付属の高温対応マルテンサイト鋼ノズルを利用することにより、カーボン繊維やガラス繊維を混入した摩耗系数が高い材料の造形にも対応することができます。
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最大温度200℃を誇るビルドテーブル
スーパーエンプラの造形可否にかかわる要素の一つとしてテーブル温度があげられます。
PEEK-300のビルドテーブルは最大200℃まで昇温できます。これは現在市場に存在するほぼ全ての樹脂系フィラメントに対応する温度で、900W高出力ヒータの搭載により素早く設定温度に到達。ガラスとアルミによる多層構造化されたテーブルは平坦性と熱伝導性に優れ、造形物を確実に吸着します。これにより、反り・変形を抑え造形物の品質向上を実現しています。
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庫内温度120℃まで昇温できるヒートチャンバ
PEEK-300は、CreatBotシリーズの中でも最も高温な造形環境を保つビルドチャンバを装備しています。
出力2600Wの大容量ヒータによるチャンバ内熱風装置とステンレス内装による魔法瓶構造の相乗効果で庫内温度を120℃まで昇温することが可能です。チャンバ内の温度はセンサによって常に管理され一定の温度に保つよう制御されています。
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高出力ヒータ搭載で素早く造形をスタート
PEEK-300ならではの各高出力ヒータと200V動力電源の相乗効果により、プリントノズル、ビルドテーブル、ヒートチャンバのそれぞれがスピーディにターゲット温度まで昇温します。高温条件が求められる材料であっても、ジョブスタートから造形開始までのリードタイムが短縮され、スムーズに造形をスタートすることが可能です。
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保温効果でモデルの温度変化をコントロール
一度高温まで熱せられたチャンバ内は、ステンレス内装やテーブルのアルミ層による保温効果に加え、本体の断熱構造により理想の高温環境を保持するため、安定した造形を行うことが可能です。
また、PEEK-300の優れた保温性は、造形終了後の庫内の温度降下をゆるやかにし、急激な温度変化による造形物の反りや変形、クラックの発生を抑制します。
特に熱収縮の影響を受けやすいPEEKやPEIでも、一定した高温環境と、最適な温度コントロールによって安定的に、より積層強度の高いモデルを作成することが可能です。
ノズル周辺の温度を徹底制御
PEEK-300のプリントヘッドには、ノズルとは別に造形箇所を局所的に昇温するためのヒートブロックとファンが取り付けられています。ヒートブロックは最大400℃まで昇温でき、ここにファンで風を送り込むことで熱風を発生させます。
庫内全体の昇温に加え造形箇所をピンポイントに昇温することで、より効果的にモデルの変形を抑制します。
CreatBot社独自の機能※によって、より安定した造形を実現します。
※特許取得済み
水冷システムで確実な冷却を実現
エクストルーダーの冷却は水冷方式を採用し、最高温度が480℃に達する加熱部からの熱伝達を遮断します。エクストルーダーの温度上昇に起因するフィラメントの軟化を防ぎ適切な材料の送り出しを行うことが可能です。
水冷タンクやポンプ、ヒートシンクは高温に晒されるチャンバ内ではなく庫外に設置されており、ファンで取り入れた外気によってさらに冷却されます。長時間にわたって安定した冷却効果を発揮します。
高温対応だけでない、充実の機能
CreatBot PEEK-300は、超高温に対応していることに注目されがちですが、その他の基本的な機能も充実しています。
・オートレベリング (25点)
・停電復旧機能 (電源オフ時のデータ保存)
・フィラメント検出 (フィラメント切地の一時停止・再開)
・フィラメントドライヤ (45℃/65℃)
・非常停止スイッチ など
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CreatBot PEEK-300
機械仕様 | PEEK-300 | |
---|---|---|
造形方式 | FDM方式(熱融解積層方式) | |
最大プリントサイズ (XYZ) | 300×300×400mm | |
ノズル数 | 2 | |
ノズル最高温度 | 480℃ | |
ノズル径 | 0.3/0.4/0.6/0.8/1.0mm | |
XY位置決め精度 | 0.0127mm | |
Z位置決め精度 | 0.00125mm | |
最小積層ピッチ | 0.04mm | |
テーブル最高温度 | 200℃ | |
チャンバヒータ最高温度 | 120℃ | |
フィラメント乾燥温度 | 0~70℃ | |
推奨プリントスピード | 60mm/s | |
最高プリントスピード | 150mm/s | |
オートレベリング | ○( 25点 ) | |
エアフィルター | ○ | |
非常停止機能 | ○ | |
フィラメント径 | 1.75mm | |
データ転送 | USB | |
データ入力形式 | STL, OBJ, AMF, Gcode | |
タッチスクリーン | 4.3インチ | |
本体サイズ | 720×700×942mm | |
本体重量 | 100kg | |
使用電源 | 200V~240V、20A 50/60Hz | |
最大消費電力 | プリント:2000W チャンバ:2600W | |
※PEEK-300の初期付属品にはφ0.4mm標準ノズルが4つとφ0.6mm標準ノズルが1つ、高温対応の耐摩耗ノズルφ0.4mmが1つ付属します。 |
CreatBot PEEK-300 スーパーエンプラを確実に融解! 確実に送り出す! 「CreatBot PEEK-300」はPEEKやULTEMなどのスーパーエンプラの造形を可能にした3Dプリンタです。 造形を可能にしたポイントの一つであるプ リントヘッドは、水冷式を採用しています。そのため、高温下での造形が求めれられる材料でも安定して造形できます。 【こんな人におすすめ】 CreatBot PEEK-300 魔法瓶構造の保温効果で 温度環境をコントロール! スーパーエンプラを使用するには高温環境をつくり、その温度を保つ必要があります。PEEK-300では高出力ヒーターを使用し、昇温した温度を逃がさない構造をしています。そのためデリケートな造形条件が求められるスーパーエンプラでも安定した造形品質を維持することができます。 【こんな人におすすめ】 フォームが表示されるまでしばらくお待ち下さい。 恐れ入りますが、しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合は、こちらまでお問い合わせください。カタログ
関連資料
・スーパーエンプラを使って造形したい
・様々な材料が使えるプリンタを検討している
・スーパーエンプラを使用したい
・安定した造形を行いたい
・耐熱性や機械的強度を高めたいお問い合わせ