さらに広く、さらに強く、さらに効率的に

1990年代初頭、汎用機やオフコンといった大規模なコンピュータ設備を必要としていた三次元CAD/CAMがパーソナルコンピュータで稼働できるようになり、多くのものづくり現場に導入される様になりました。
樹脂切削業界でも例に漏れず、三次元CAD/CAMの導入により、ものづくり形態は進化を続けてきました。

三次元CAD/CAMの導入が進むにつれ『より大きなモデルを一度で切削したい』、『加工段取りをもっと効率よく行いたい』など、お客様の要望もステップアップしてきました。
加工範囲の広いマシンは多々存在しますが主軸や剛性などがオーバースペックで投資効果が薄くなります。また、樹脂専用機は加工範囲が狭く剛性的にも物足りない…。
そんなお客様の声や要望にお応えし誕生したのが『省スペース ワイドストロークマシニングセンタ Cut-α』です。

こだわりの作業効率と安全性

ただ単に加工範囲が広いマシニングセンタではユーザの付加価値は生まれません。Cut-αシリーズは機械仕様の設計段階で、ユーザの声と製造現場を経験したエンジニアによるディスカッションを重ね、如何に安全と作業性を確保することができるかを熟考しました。
その結果、制御装置の独立化と最小の設置スペース、スプラッシュガードによる安全性の確保、２面開放設計による材料セットから段取りまで最高の作業環境の確保など、他には無いこだわりを凝縮したマシニングセンタとなりました。

納得の性能は国産生産品質から

ものを生み出す生産財の計画外停止は、利益減少に直結するため信頼性の高いものでなければなりません。万が一のときにも早急な対応と対策を講じれるよう、Cut-αシリーズは国内生産にこだわりました。
また、制御装置にはFANUC製 0i-MFの採用を筆頭に、軽金属にも対応する最高回転数10,000min-1、FANUC製モータを搭載したBT30主軸、30番クラスでは最大級の28mm径ボールねじと28mm幅リニアガイドの採用、最大16本まで収容可能なATCなど、性能面においても納得の仕様を搭載しています。