3Dから2Dへのデジタルパターニングのエキスパート
3Dモデルから2D平面へ正確に展開
自由曲面を持つ複雑な3D形状から『正確な平面』に展開し、型紙データを容易に作成することができるシステムです。
複合的な自由曲面を持つような複雑な形状であっても、布や紙などシート状の素材に対し、正確に短時間で平面展開することが可能です。
手動プロセスの自動化で劇的な作業工程圧縮と均一化
人手により実測計測というアナログ手法による型紙作成までの工程を、デジタル化することで生産フローが革新され飛躍的に生産性の向上を図ることができます。
また、職人の経験値により判断されてきた微妙な素材ごとに異なる調整も、作業者のスキルに依存しない均一化された品質を維持することができます。
素材特性に対応した正確な展開で広がる活用シーン
自由曲面・二重曲面の3Dデータから2Dへの平坦化に特化したExactFlat、たて糸、よこ糸、織り方、表面形状、素材の伸縮性、および「しわ取り」や「滑らかさ」を含む7つの異なる有限要素アルゴリズムを使用して、素材特性に応じた正確な平面展開パターンを作成します。
これにより、ファブリック、テクニカル テキスタイル、炭素繊維複合布をデザインに組み込んだ製品などにも対応できるため、アパレル系のみならず、自動車や航空機などの工業系や産業系での活用も広がっています。
3Dから2Dへのパターン作成のリーダーとして
カナダ・トロントの一角、 BLOOR STREET WEST イーストタワー にオフィスを構えるTri-D Technologiesによって開発されたExactFlatは、現在22の国や地域でその力を発揮しています。
2008年の設立以来、より早くより正確な平面算出と使いやすさを目指して改良に改良を重ね、いまではSolidWorks ゴールド ソリューション パートナーの認定を受け、3Dから2Dへのパターン作成のリーダーとして、他では真似のできないソリューションを提供し続けてまいります。
ExactFlatとは、その名が示すとおり『Exact:正確/精密』な『Flat:平面』という意味をもったソフトフェアです。ただ平面に展開するだけではなく、自由曲面を持った三次元データを、素材に合わせて有限要素アルゴリズムに則り平面化するという、意外と珍しい機能に特化したソフトフェアなのです。
モジュール一覧
Module list
ExactFlatは、Rhinoceros/Solidworksにアドオンして実行されるソフトウェアです。
ExactFlat Rhino 3D
Rhinocerosにアドオンして実行されるモジュールです。
テクスチャ同期展開も可能なデザイン性への対応も充実しています。
ExactFlat Solidworks 3D Standard
Solidworksにアドオンして実行されるモジュールです。
データベース機能やマーキング機能も充実しています。
ExactFlat Solidworks 3D Professional
Solidworksにアドオンして実行されるモジュールです。
自動ネスティング機能など生産工程に近い機能が充実しています。
Exact Flatの特徴
僅かなアクションで3Dモデルから型紙データを作成
ExactFlatは、三次元(3D)モデルを二次元(2D)平面に展開し、型紙データを容易に作成することができるシステムです。複合的な自由曲面を持つような複雑な形状であっても、布や紙などシート状の素材に対し、正確に平面展開することが可能です。
型紙作成までの工程を、実測によるアナログ手法からデジタル化することで生産フローが革新され、飛躍的に生産性の向上を図ることができます。
Solidworks/Rhinocerosにアドオン 多様なアイデアを試みる
ExactFlatは、CADシステム「Solidworks」/「Rhinoceros」にアドオンして稼働します。
これらの強力な設計機能により自在なカットラインを指定することができ、さまざまなカットパターンのアイデアをシステム上で試すことが可能となります。
これにより、型紙試作・仮組み・修正といった手戻りや、トライアンドエラーを最小限に抑えることができ、型紙試作による材料消費のムダを省くだけでなく、生産時間の大幅な短縮にも貢献します。
素材データベースで知識の共有と標準化
2Dに展開・作成された型紙データは当然のことながら縫製などの作業で製品を生産するために利用されます。 これまで素材ごとに異なる微妙な伸び率の違いなどは、経験や勘などの職人技(人的スキル)に依存していました。ExactFlatは素材データベースとの連携により、素材の厚みや曲率・伸び率などの素材特性に応じた補正を行い、極めて実用的な展開結果を提供します。 ExactFlatの活用により知識の共有と標準化を図ることができ、品質の均一化と作業効率の向上を可能にします。
型紙設計編集で効率と精度をアップ
型紙設計のための編集機能では、縫い代や裾形状・ノッチや裁ち端などの要素追加も展開された型紙形状から簡単に作成することができるうえ、ファスナーやボタンなどを取り付けるための位置指定・形状編集も容易に行うことができます。
これまでの型紙設計フローを無理なく完全にデジタル化することで、遥かに高速で正確な業務を実現します。
図面化も型紙レス生産も思いのまま
3Dから2Dへ展開された型紙データから自動的に図面を作成することができます。図面には部品表や材料情報を挿入できる他、バルーンや注意書きも簡単に書き込むことができ、生産現場へ確実な情報提供を行うことにより、ミスやエラーを防ぐことができます。
また、DXF形式やプロッタ形式に書き出すこともできるので、型紙を出力すること無くダイレクトにNC裁断機に送信することが可能となり、型紙レスのエコで効率的な生産を実現することができます。
これらは基データが変更された場合でもデータ連携機能により自動的に図面が更新されます。
より正確な展開と標準化による安定品質
はじめに3Dモデルをメッシュに変換し曲面展開論理に基づいた一次展開を行います。一次展開の結果を確認しながら、展開起点・伸ばし方法・パーツ同士の合わせ位置などを指定し、拘束点・パーツ曲率・素材特性など、あらゆる条件から最良の結果を導き出すためのパターンフィットの最適化が行われることにより正確な平面展開を実現しています。
この展開パターンをユーザ独自のルールとして登録することにより、オペレータの経験に左右されない、標準化された高品質の展開結果を安定して得ることができるようになります。
圧倒的な時間短縮をもたらす縫製編集機能
型紙設計工程の中で多くの時間を費やす縫製編集も圧倒的な作業時間の短縮を図ることができます。
素材ごとに必要な縫い代情報を指定しておけばワンクリックで全てのパーツ周囲に正確な縫い代が作られます。また、ノッチは一ヶ所指定すれば対応する接合箇所にも自動的に作成されるなど、手作業や一般的な二次元CADでは難しく時間のかかる作業が一瞬で完了し、開発サイクルの短縮化に貢献します。
素材データベースでナレッジ共有からコスト管理まで
素材データベースを活用すれば、素材ごとに異なる展開結果を得られるだけでなく、コスト管理や歩留まり向上も可能になります。素材データベースは材料特性情報だけでなく、ロール・シート・サイズなどの形状に関する情報の他、一本(一枚)あたりの価格が設定できます。これにより、使用量からのパーツ単価算出も可能になります。
初期登録済のサンプルデータベースを基に新しいデータベースの作成や新しい素材の追加など、ユーザ独自の環境構築でナレッジ共有を進めていくことが可能です。
スキャンデータの活用で新たな設計方法に対応
展開するための基となる三次元データは、CADで設計されたデータだけではありません。3Dスキャナなどで取得された点群・ポリゴンデータを活用して展開することもできます。図面や3Dデータが無い場合でも、現物からダイレクトに型紙化することにより、計測者の経験やスキルに左右されない高い品質のモデル情報を得る事ができるだけでなく、新たな設計方法として作業効率の飛躍的な向上を実現することができます。
歩留まり最適化を実現するオートネスティング
オートネスティング機能は指定サイズの素材から最大数のパーツを取得するよう並び替えることにより、材料の最適化・歩留まりの向上を実現します。単に並び替えを行うだけでなく、ジョブ・マーカー・グループ単位のソートやネスティングが可能なので、裁断後の仕分け作業の効率化にも貢献します。また、材料データベースとの連携により、各パーツのコストを数秒で算出します。
設計から生産・管理までをシームレスに行うことにより、生産性の向上と利益増加に貢献します。
パッケージ機能比較
製品の主な機能 | ExactFlat Rhino 3D | ExactFlat Solidworks 3D Standard | ExactFlat Solidworks 3D Professional |
---|---|---|---|
3D CADプラットフォーム | Rhinoceros | SolidWorks | SolidWorks |
CADインポート(プラットフォーム経由) | ○ | ○ | ○ |
エクスポート | DXF(制限無し) | DXF(制限無し) | DXF(制限無し) |
NC裁断機形式への出力 | - | ○ | ○ |
データベースのサポート | |||
データベース(SQL) | - | ○ | ○ |
データベースマネージャー | - | ○ | ○ |
材料プロパティ | - | ○ | ○ |
マーカーレイルール | - | ○ | ○ |
ピース名 / ピースラベル / エッジラベル | - | ○ | ○ |
ノッチ・エッジの種類 | - | ○ | ○ |
ピース生成 | |||
面の結合 / 削除 | ○ | ○ | ○ |
ピース作成 / ピース名 / カスタムピース名 | ○ | ○ | ○ |
メッシュ最適化 | |||
均一 / 形状合わせ再メッシュ | ○(全体) | ○(パーツごと) | ○(パーツごと) |
メッシュ検証 / 間引き | ○ | ○ | ○ |
微細メッシュ削除 / 非結合メッシュ分離 | ○ | - | - |
メッシュ修復ツール | ○(Rhino経由) | - | - |
プリフラットナー(一次展開ツール) | |||
フラクチャー・スマートフラクチャー (裂く) | ○ | ○ | ○ |
ペルト(叩く) | ○ | ○ | ○ |
CCM Initial :凸コンピネーションマップ・イニシャルモード | ○ | - | - |
CCM Minimal :凸コンピネーションマップ・ミニマルモード | ○ | - | - |
CCM Round :凸コンピネーションマップ・ラウンドモード | ○ | ○ | ○ |
LSCM:最小二乗法共形マッピング | ○ | - | - |
緩和曲率 | ○ | - | - |
プレス | ○ | - | - |
局所曲げ目標 / 全般曲げ目標 | ○ | - | - |
反転三角パッチ除去 | ○ | ○ | ○ |
3Dから2Dへの最適化 | |||
パターンフィット最適化 | ○ | ○ | ○ |
ひずみマップ | ○ | ○ | ○ |
直線等方性 材料モデリング | ○ | ○ | ○ |
直線直交型 材料モデリング | ○ | - | - |
バイアス材モデリング | ○ | - | - |
境界の長さ保持 | ○(全体) | ○(パーツごと) | ○(パーツごと) |
全体パターン連想最適化 | ○ | - | - |
3Dから2D マーキング | |||
マーキング | ○ | ○ | ○ |
配置 | |||
移動 / 回転 | ○(精密) | ○(限定) | ○(限定) |
水平/垂直位置調整 | ○(精密) | ○(エッジのみ) | ○(エッジのみ) |
整列ツール | ○ | ○ | ○ |
エッジの処理機能 | |||
縫い目(シーム) | ○(全体オフセット) | ○(単一オフセット) | ○(単一オフセット) |
縫い目末端状態 / 裾等 | - | ○ | ○ |
ハード ウェア/ドリルマーキング | - | ○ | ○ |
ノッチ点 | ○ | ○ | ○ |
ノッチチェーン/アレイ | - | ○ | ○ |
グレーンライン(布目方向) | ○ | ○ | ○ |
エッジラベル | - | ○ | ○ |
マーカーツール | |||
手動マーカー/マーカーセット | - | ○ | ○ |
自動ネスティング | - | - | ○ |
描画ツール(破片、材料、切欠き、刃物及び作業に適用する) | |||
表機能 | - | ○ | ○ |
バルーン / 注意書き機能 | - | ○ | ○ |
推奨システム要件 CPU Intel Core i7 (6core) 2.6GHz以上 OS Windows 10 (64bit) グラフィックボード Nvidia製Quadro P1000シリーズ OpenGL 4.5以上 グラフィックメモリ 2GB 以上 ストレージ SSD 200GB以上の空き容量 ディスプレイ 1920 x 1080 以上 接続ポート USB 3.0 入出力フォーマット 入力 .stl, .obj, .ply, .ptx, .stp, .igs 出力 .dxf, .stp, .igs, .obj, .stl
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