卓上サイズのコンパクト手動CMM

Fulcrum

省スペースで誰でも使える三次元測定器

「Fulcrum」は、卓上サイズで高精度な三次元測定が可能な、手動タイプのコンパクトなCMM(座標測定機)です。設置スペースはわずか「幅335mm × 奥行き830mm」と非常にコンパクトで場所を取りません。
多くの三次元測定機が専用の測定室や安定した環境を必要とするのに対し、「Fulcrum」はその独自の設計により、オフィスや研究室、加工現場といった場所に設置して運用していただけます。

様々な三次元形状の測定を簡単に

Fulcrumは、三次元測定に精通した、専門のエンジニアチームによって開発されました。作業者が使いやすいよう設計が施されており、導入後すぐに運用していただけます。
また、付属ソフトである「ABERLINK 3D」もシンプルなインタフェースで構成されており、習得に時間がかかりません。
これまで、ノギスやダイヤルゲージ等、形状や測定箇所に合わせて複数の測定ツールを使い分ける必要がありましたが、このマシン一つに集約することができるため、より効率的かつ簡単に三次元測定を初めていただけます。

充実のオプション装備でより効率的に測定

Fulcrumには、卓上CMMをより効率的に活用することができるオプションが充実しております。
異なる方向から部品の形状を測定できるスタースタイラス、固定が難しい円筒状のワークなどの固定するためのフィクスチャーキットなどをご用意。
対応可能なワークの形状や測定の幅が広がることで、より効率的かつ幅広い用途で活用していただけます。


ユーザーの要望に応え続ける

ABERLINK社は1993年の創業以降、様々な顧客のニーズに応えるために数多くのCMM製品の開発に取り組んできました。
そんな中で、小型検査の要望に応えるために、開発されたのが卓上サイズの手動CMM「Fulcrum」です。
作業現場でより気軽に測定をしたいというお客様の声によって誕生しました。
これまでの販売活動の中で得た、お客様からのご意見を基に、日夜新製品の開発やアップデートが行われています。


高い品質を実現できるわけ

周囲の環境に影響されにくい本体設計

Fulcrumは、プローブが取り付けられたアーム部分にカーボン素材を、筐体には剛性や耐環境性に優れたスチール製を採用しています。
カーボン材は熱膨張率が極めて低い性質をもつため熱変異に強く、周囲の気温による影響を受けずらいため、安定した精度を維持することができます。
また、非常に軽量なため、取り回しにも優れており、測定中の作業者の負担を軽減します。

高い測定精度を実現する駆動部

駆動部にはスケールピッチ40μmという優れたインクリメンタル型のロータリーエンコーダを搭載することで、測定範囲内のどこでも5μm以下という優れた測定精度を実現しています。
また、ワークの測定に使用されるスタイラスには、グレード5(真球度0.13μm)という高品質なプローブを採用。
これらによって優れた測定品質を実現しています。

測定環境の温度に合わせて補正

Fulcrumは、測定するワークの材質と測定環境の室温を登録することで、対象の材料の熱膨張係数(ppm/℃)をもとに20℃で測定した値に近くなるように自動で補正することができます。
これにより、温度や湿度の管理が徹底された専用の設置場所でなくても、優れたクオリティで測定することができます。


効率的な運用を実現する機能と装備

測定ワークの固定が簡単なマグネット式テーブル

Fulcrumには、標準でマグネット式の固定用治具が付属しています。
測定するワークの固定を簡単に行うことができるため、移動や固体に時間をかけません。
また、より複雑なワークを固定を可能にするオプションのテーブルも用意されており、円筒形状などの固定が難しいワークも簡単に固定できます。

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ショートカット作成で測定中にPC操作が不要

Fulcrumは、PC上で用意された測定用のコマンドをテーブル上の任意の位置に割り当てることで、ショートカットを作成することができます。付属のマグネットシールを貼っておくことで割り当てた機能の目印としてご使用いただけます。
直線や円、平面など、使用頻度の高い機能をショートカットとして割り当てておくことで、毎回PCを操作することなくプローブの移動だけで切り替えが可能になるため、測定をより効率的に行うことができます。


使いやすさにこだわったオリジナルソフト「ABERLINK」

様々な幾何公差の測定に対応

ABERLINK3Dには基本的な測定機能が豊富に搭載されています。
真直度や平面度、円筒度といった形状公差、平行度や直角度といった姿勢公差、同軸度や同心度などの位置公差まで多くの幾何公差の測定に対応します。

測定ポイントから形状を自動認識

付属のソフト「ABERLINK 3D」には独自の「FeaturePredict」機能が搭載されています。測定した点から平面や、円、線などのフィーチャーを形状を自動で認識し、測定を行います。
形状ごとに機能を切り換える必要がなく、連続で測定が行えるため、測定作業をより効率化できます。

測定データをそのままExcelで展開可能

公称値、エラーの有無、合格/不合格や幾何公差など、測定した結果を簡単に様々な形式の検査表として出力できます。
測定データをExcelへ転送可能なため、3Dグラフでの表示や、関数・マクロによる独自の数値解析も可能です。
クリック一つで出力できるため、社内でのデータ共有化や、ユーザーへのデータ提出なども簡単に行っていただけます。


オプション一覧

ワークの形状や使用用途に合わせて自由に選択できるオプションが多数用意されています。

スタースタイラスキット

スタースタイラスは、複数の方向に伸びたプローブを持つことで、特に側面の特徴を測定するのに適しています。より複雑な部品の測定が可能になり、CMMの性能を最大限に引き出します。

直径1mmスタイラスキット

非常に細かい部分や狭い場所の測定に最適です。、微小な穴やくぼみ、精密な形状を持つ部品など、標準サイズのスタイラスでは届かない領域を測定できます。

フィクスチャーキット

フィクスチャーキットには様々なサイズや形状のクランプやブロックが含まれています。異なる形状やサイズの部品をしっかりと固定することができます。これにより、多様な形状の部品にも対応できる柔軟性を確保できます。

ABERLINK3D CAD比較モジュール

CADデータと実際に測定したワークの寸法を比較するためのツールです。加工した部品が設計通りに製造されているかどうかを迅速かつ精密に検証できます。


Fulcrum仕様表

軸移動量 [mm]

X:280 Y:280 Z:150

全体サイズ [mm]

335 × 830 × 725

本体重量 [Kg]

30

設置環境

作業現場/検査室

最適温度範囲 [℃]

18 - 22

動作温度範囲 [℃]

5 - 45

耐荷重

75kg

容積精度 [μm]

5

スケール解像度 [μm]

0.04

スタイラス装着口

M4

電源

USB給電 3A

エアー供給

不要

ソフトウェア

aberlink3D


PCの最小スペック

OS

Windows10 /11

CPU

Pentium Silver N6005 2.0Ghz以上

メモリ

8GB

空きストレージ

30MB以上

USBポート

タイプA 3ポート以上


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