現場での計測作業を改善「ワイヤレス三次元測定器」
どこでも持ち込める携帯性
HandyPROBE Nextは、持ち運び可能なワイヤレス三次元測定器です。測定プローブと、プローブを認識するトラッカとに分かれており、トラッカが設置できる場所であれば、どこでも手軽に広範囲の三次元測定が可能です。 卓上サイズの小型ワークから車両クラスの大型ワークまで、様々なワークサイズの測定を実現します。
ワイヤレスプローブで、より自由に三次元測定を
プローブはアームやケーブルといった可動域を制限するようなものが無いワイヤレスタイプとなっており、自由な角度から任意の箇所の測定が可能です。また、プローブ本体は軽量(500g)かつ人体工学に基づく設計で、測定中の作業労力を軽減します。
各種アナログ測定器を集約
大型ワークになるほど、多岐に渡る測定機器が必要です。長尺ノギスやハイトゲージに加え、ワークによっては専用の特殊ゲージや治具が伴い、それらの扱い方の習得や、必要な測定器の選定にも多くの時間が必要です。 Handy PROBE は、そのような様々なアナログ測定器の機能を1台に集約。数ある種類の中から最適な測定器の選定や、軸出し、面出しといった作業にかかっていた時間など、段取りに必要な工数を大きく短縮します。
厳しい現場環境でも安定した測定が可能
ワイヤレス三次元測定には、検査室など専用の部屋を用意せず、現場で測定ができる点がメリットとして挙げられます。しかし、現場の過酷な環境下では、気温変化や振動などの測定精度に影響を与える要因が数多く潜んでいます。 Handy PROBE Nextは、トラッカとなるC-Trackが、振動の状況をリアルタイムにトラッキングし補正するため、振動を要因とする誤差の発生を抑制。厳しい現場環境の中でも安定して測定結果を得ることができます。
データ取得から測定・検査まで一元化
Handy PROBE Nextは、シリーズ共通の制御ソフト「VX Elements」が標準付属しています。検査モジュール「VX Inspect」と組み合わせることで、データ取得から検査表の作成まで、スムーズなワークフローを実現します。 現物から取得したデータをCADデータや入力した公差と比較することで、合否判定までの結果がデータ上ですぐに得られます。
自由度の高い操作性
Handy PROBE Nextは、プローブ本体に位置を認識させるマーカが取り付けられており、常にトラッカがプローブ位置を捉えながらデータを取得します。専用の特殊なマーカを採用しており、トラッカに認識させる角度や位置を気にすることなく、測定作業が可能です。当然、ケーブルやアームなどにより稼働域の制限を受けることがないため、フレーム内部など狭い箇所からアプローチする必要がある測定箇所も容易に対応できます。
超大型ワークへの適用が可能
測定範囲を超えるような大型ワークでも、トラッカの位置を変えながら測定することで対応可能です。位置合わせ用のマーカにはマグネットタイプと粘着タイプの選択が可能なので、ワークの材質を選ぶことなく対応可能です。 Handy PROBE Nextなら、可搬性を活かして、これまで測定すること自体が難しかったような大型ワークも対応できます。
手元のボタンで操作を完結
キャリブレーション作業から、測定する幾何形状の指定など、測定器の操作のほとんどを手元のプローブ側で完結させられます。PCの設定と測定作業を繰り返し行き来することなく、検査図面などを手元に持ちながら素早く測定できます。
様々な測定に対応できる豊富なプローブアクセサリ
CMMとして重要な構成要素の一つが、プローブの汎用性および品質です。Handy PROBE Nextは、より多くの測定シチュエーションに対応するためのプローブオプションを数多く取り揃えています。また、プローブアクセサリには、精密・高精度な測定機器メーカーとして信頼度が高く、三次元測定器などにも採用されているRenishaw製の製品を採用しています。
安心のメトロロジーグレード精度
測定時間が経過しても一貫した精度を維持
温度変化をモニタリングし、測定中に大きく気温が変化した場合(±2℃)直ちに測定を停止します。再度キャリブレーションすることで、環境に応じた校正することで再開可能で、時間経過に伴う精度の影響を抑制することができます。
国際基準(ISO)に準拠した高い信頼性
測定器としての信頼性の証として、国際基準であるISO1036-12規格に基づいた精度検査を全台実施しています。 ポータブル測定器でありながら、高い精度と信頼性に加え、再現性のある3D測定を生産現場で安心してお使い頂けます。
効率的な測定を支援する検査ソフト「VXinspect」
01プログラムテーブル
01
繰り返し行う検査の手順を登録することができます。
データの位置合わせや検査手順だけでなく、CADモデルのの特定の形状や測定箇所も登録しておくことができるため、誰でも漏れなく、同じ内容で検査を完了することができます。
完了した工程は色別で合否が一目でわかり、検査結果が合格(許容値内)なら緑色、不合格(許容値外)なら赤色で表示され、リアルタイムですぐに合否を判定することができます。
HandyPROBE スペック表
HandyPROBE Next™ | HandyPROBE Next™| Elite | ||
---|---|---|---|
精度(1) | 0.030mm | 0.025mm | |
容積精度(1) | 9.1㎥ | 0.086mm | 0.064mm |
16.6㎡ | 0.122mm | 0.078mm | |
容積制度(with MaxSHOT3D or C-Link)² | MaxSHOT Next™ | 0.060 mm + 0.025 mm/m | 0.044 mm + 0.025 mm/m |
MaxSHOT Next™| Elite | 0.060 mm + 0.015 mm/m | 0.044 mm + 0.015 mm/m | |
測定速度 | 80 測定値/秒 | ||
測定対象物サイズ範囲(推奨) | 0.2~6 m | ||
ソフトウェア | VXelements | ||
重量 | プローブ: 0.5 kg C-Track: 5.7 kg | ||
寸法(L×W×H) | プローブ: 68 x 157 x 340 mm C-Track: 1031 x 181 x 148 mm | ||
動作温度範囲 | 5~40℃ | ||
動作湿度範囲(結露なし) | 10~90% | ||
認定 | EC規格に適合(EMC指令、低電圧指令)、充電可能なバッテリー(該当する場合)、 IP50、WEEEと互換性あり | ||
特許 | FR 2,838,198, EP (FR, UK, DE, IT) 1,492,995 | ||
(1)HandyPROBE NextおよびHandyPROBE Next|Eliteのパフォーマンス評価(ISO17025認定済み)は、ISO10360-12規格に準拠した部分手順に基づいています:プローブサイズエラー(6.2)および長さエラー(6.4)。パフォーマンスは、追跡可能な球と長さのアーティファクトで評価されます。 (2) MaxSHOT 3Dを使用する場合のシステムの容積精度は、既知のモデルのデフォルト精度を超えることはありません。 |
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