
造形配置の改善で変形・造形コストを削減

造形時のモデル配置(向きや回転角度)は、造形コストや品質を左右する重要な要素の1つです。
「Amphyon」では3Dモデルの配置を決定する際に、変形量、造形時間、サポート量、後処理の必要箇所など5つの項目をカラーマップで評価し、
すべての項目に対して最適な配置を自動で決定できます。変形量と造形や後処理にかかるコストを最小限に留めた配置を素早く決定できます。
手動での配置にも対応しているため、サポート量の削減を最優先する配置なども設定可能です。
最適なサポートの自動生成で変形や造形時のトラブルを防止

サポートがしっかりとワークを保持できないと、ワークの剥離、サポートの破損、リコータとの干渉など、 変形につながる様々な問題が発生します。変形予測に基づき、最適なサポートを自動で作成し安定した造形を実現します。 変形量が多くなる箇所に対してはサポート密度を高めることで変形を防止。変形量の少ない箇所は使用材料を節約したサポートを生成し材料コストを削減します。 また、外形輪郭の強化や、残留する金属粉末が除去しやすい穿孔壁形状など柔軟なサポート生成が可能です。

造形データを補正し変形を解消

配置とサポート作成の最適化後は、最終的に造形品に生じる変形を予測。予測した変形量から造形用STLデータの補正を実行します。 変形を見越してあらかじめ事前変形(補正)させた形状のSTLファイルを作成することで造形後の変形を解消します。 熱処理工程の有無やそのタイミングまで踏まえた変形予測と補正データの作成が可能です。造形後のプロセスを反映させた変形予測により、 最適な熱処理や後処理工程のタイミングを検討できます。

大型モデルの計算時間を短縮

大型モデルのシミュレーションは、メッシュ数が増えるため膨大な計算時間が必要となります。 独自に開発した計算手法の採用することで、右図のようにメッシュを粗く設定したシミュレーション においても、細かく設定した場合と同様に高精度な結果を得られます。そのため、大型モデルの解析 にかかる時間を短縮することができます。