Scan To CAD ― スキャンデータから効率モデリング
QUICKSURFACE は、3Dスキャンデータを活用したCADデータ作成に特化したリバースエンジニアリングソリューションです。
メッシュデータの読み込みからCADデータ作成までを1つのソフトウェアで完結することができます。導入済みのCADとの組み合わせをご検討中の方や、初めてモデリングをスタートされる方にも、手軽に3Dスキャンモデリングを取り入れていただけます。
3Dスキャンデータに対峙してきた長年の実績に基づく集大成
QUICKSURFACE および Mesh2Surface 製品は、イギリスとブルガリアの 2 つのオフィスを構えるKVS Ltd によって開発されています。世界で最初のハンドヘルド 3D レーザー スキャナーの作成に積極的に参加し、 1996 年にはヨーロッパの IST 大賞を受賞。その3D スキャンと結果データの後処理を行うための製品がソフトウェア KUBE です。市場で世界で最も直感的で使いやすい 3D レーザー スキャニング パッケージの 1 つが完成し、それ以降の大きな課題は、非常に正確なポイント クラウドを作成し、何百万ものポイントを処理し、最適化された結果を生成することでした。長年にわたって、物理的なオブジェクトをスキャンする際のニーズやスキャンしたデータ活用を把握し、それらを製品開発に適用してきました。このすべての経験に基づいて、シンプルで使いやすく、高速で正確で効率的なQUICKSURFACE および Mesh2Surface 製品が提供されています。
スキャンデータでスピーディーなモデリングができる
3Dスキャンデータ(メッシュデータ)をそのまま読み込んで、形状を認識することが可能です。立体形状をトレース、偏差確認を行いながら、再現性の高い3DCADデータを作成することができます。パラメータを確認したり自由曲線形状のモデリングに時間を取られることなく、必要な立体データを作成することが可能です。
QUICKSURFACE が選ばれる理由
01形状認識
01
ベストフィットアルゴリズムを使用した幾何学的特徴を抽出し、3Dスキャンデータ上に直接3Dスケッチを描画サーフェスを構築できます。
有機的な形状や複雑な形状も簡単に作成することができ、偏差アナライザーを利用したスケッチやモデリングで、ハイエンドソフトに劣らない再現性の高い3Dデータを作成することが可能です。
02シンプル
02
3Dスキャンデータから特徴を抽出するための使いやすいツールと、シンプルでレスポンスの速いユーザーインターフェイスを備えたQUICKSURFACEは直感的に操作することが可能です。モデリング作業ではすべてのステップでスキャンデータとモデリングデータの偏差を視覚的に確認することができます。正確性を追求しながら、作業時間をより効率的にすることが可能です。
03コストパフォーマンス
03
QUICKSURFACEは、費用対効果の高いリバースモデリングソリューションです。手頃な価格と、充実の機能で最適な3Dモデリングデータを作成することができます。品質、速度、効率に妥協せず、プロフェッショナルなデータ作成を提供します。
QUICKSURFACEの特徴
3Dスキャンモデリングのための3Dモデラー
QUICKSURFACEは、3Dスキャンデータを活用したCADデータ作成に特化した低価格のリバースエンジニアリングソフトです。
優れたコストパフォーマンスとシンプルな操作で、様々な運用スタイルに合わせて活用することができます。
パッケージは、全てのモデリング機能を使用できる「Pro」と、スキャン データから CAD を作成するために必要な機能を集約した、より低価格な「Lite」の2種類からお選びいただけます。
3Dスキャンデータから直接モデリングが可能
3Dスキャンデータ(メッシュデータ)をそのまま読み込んでモデリングを開始することができます。
例えば、メッシュデータから輪郭線を抽出してスケッチを作成したり、モデル上の任意の箇所を選択してフィーチャを作成したりといった、「3Dスキャンモデリングのための機能」を備えています。 3Dスキャンモデルを直接参照しながらモデリングできるため、形状をより忠実に表現することが可能です。
メッシュデータから形状を抽出・選択
ソリッド/サーフェスモデルを作成する際、メッシュデータから形状を直接抽出・選択することができます。
例えば、スケッチを描く場合には、作成したい位置を指定するための平面(参照平面)を作成し、メッシュデータから断面(輪郭線)を抽出します。抽出された輪郭線に沿って、拘束(寸法・幾何)を指定しながら線を引くことで、スケッチを作成することができます。
また、メッシュ上の任意の箇所を選択し、その範囲をもとにソリッドやサーフェスを作成することも可能です。
このように、3Dスキャンモデルから直接編集できる機能を備えていることで、より正確に・効率的にモデルを作成できます。
履歴ベースのハイブリッドモデリングで効率運用
ソリッドとサーフェスの両方を使用したハイブリッドモデリングが可能です。
単純な幾何形状の多いボディ部分にはソリッドコマンドを使用し、ソリッドでは表現が難しい自由曲面にはサーフェスを作成するなど、用途や形状に合わせてモデリング方法を使い分けることができます。
また、使用したフィーチャや作成した形状は履歴としてツリーに記録されていくため、データ作成後の形状変更も行いやすく、効率的な運用が可能です。
※Proの機能となります。
自由曲面を表現できるサーフェス作成機能
01自動サーフェス
01
メッシュデータ全体にパッチを貼り、1つのサーフェスモデルを自動で作成します。複雑な自由曲面で構成されているモデル全体をCAD化したい場合に使用します。
作成されたサーフェスモデルは、パッチの多さ(細かさ)を変更したり、制御点を手動で移動させたりすることができます。形状に応じて、より滑らかな表現になるよう調整することが可能です。
02フィットサーフェス
02
メッシュデータから部分的にサーフェスを作成します。データ上の一部の自由曲面を、ベースとなるCADモデルに取り込みたい場合などに使用することができます。
フィットサーフェスでは、選択箇所に沿ってサーフェスが作成されます。サーフェスは2方向の座標(UV座標)によって制御されており、自動計算機能で最適な点数を導き出すことで、より忠実な形状を作成することが可能です。
03フリーフォームサーフェス
03
メッシュ上の任意の箇所に制御点を打ち、手動でサーフェスモデルを作成します。
データの形状を確認しながらユーザーがサーフェスを作成することができるため、「サーフェスの貼り方(モデル上の区切り方)を調整する」「CADデータ化にあたって必要な形状のみを残す」など、データを任意に作成することができます。
また、対称形状のモデルでは、ミラー機能を使用して操作を連動させることができるため、正確かつ効率的なモデリングが可能です。
偏差確認で正確かつ効率的にモデリング
3Dスキャンモデルと作成形状との偏差を確認することができます。
公差は任意に設定でき、許容値に対してプラスは赤~マイナスは青のグラデーションで表示されるため、偏差の度合いを視覚的に把握することができます。
調整しながらモデリングを進められることで、正確に形状を作成できるだけでなく、修正の手間も削減できます。
汎用的な出力形式で幅広い用途にデータを活用
作成したデータは汎用ファイル形式での出力に対応しています。
例えば、STLやOBJで出力すれば、3Dプリンタでの造形やCAMでの加工用データの作成に使用することができます。また、STEPやIGESで出力し、既存CADでの再設計を行うことも可能です。
様々な用途に使用できるため、3Dスキャン活用の幅が広がります。
アドイン版ソフト「Mesh2Surface」
QUICKSURFACEのアドイン版ソフト、「Mesh2Surface」のご用意もございます。SOLIDWORKSまたはRhinocerosにアドインすることが可能です。
普段使い慣れたCADをベースにして、3Dスキャンデータをより有効に活用できるようになり、使い慣れた操作性と機能を活かしながらリバースモデリングを行うことが可能です。
「Mesh2Surface for SOLIDWORKS」のページはこちら
「Mesh2Surface for Rhinoceros」のページはこちら
パッケージ機能比較
製品の主な機能 | QUICKSURFACE Lite | QUICKSURFACE Pro |
---|---|---|
STL, OBJ, PLY, PTX形式で入力 | ○ | ○ |
ポリゴンの間引き | ○ | ○ |
メッシュの穴埋め | ○ | ○ |
メッシュの異常値除去 | ○ | ○ |
メッシュスムージング | ○ | ○ |
メッシュのフィーチャ除去 | ○ | ○ |
クリッピングボックス | ○ | ○ |
メッシュ選択 | ○ | ○ |
幾何形状の抽出 | ○ | ○ |
抽出された幾何形状の拘束設定 | ○ | ○ |
参照線/参照点の作成 | ○ | ○ |
手動対称平面 | ○ | ○ |
ワールド座標系への整列 | ○ | ○ |
インタラクティブに整列 | ○ | ○ |
N点による整列 | ○ | ○ |
複数メッシュのグローバルファインアライン | ○ | ○ |
複数スキャンのリポリゴン化 | ○ | ○ |
フィットサーフェス | ○ | ○ |
インタラクティブなメッシュ断面 | ○ | ○ |
複数の断面 | ○ | ○ |
2Dスケッチ | ○ | ○ |
2Dエンティティのフィット | ○ | ○ |
2D曲線のフィット | ○ | ○ |
2Dエンティティのインタラクティブなトリミング | ○ | ○ |
スキャンデータに基づく自動2Dフィレット | ○ | ○ |
スキャンポイントに対する2Dエンティティのリアルタイム偏差 | ○ | ○ |
3Dスケッチ | ○ | ○ |
3D曲線のブレンド | ○ | ○ |
参照メッシュに対する3D曲線のリアルタイム偏差 | ○ | ○ |
フリーフォームモデリング | ○ | ○ |
スナップ・ツー・メッシュ自由形状 | ○ | ○ |
フリーフォームのリアルタイム偏差分析 | ○ | ○ |
基本オートサーフェス | ○ | ○ |
偏差カラーアナライザー(スキャンとCADの比較) | ○ | ○ |
IGES/STEPとしてエクスポート | ○ | ○ |
スキャンデータをSTLメッシュとしてエクスポート | ○ | ○ |
外部CADファイル(IGESまたはSTEP)のインポート | - | ○ |
最適化された対称平面 | - | ○ |
プリミティブによるメッシュのトリム | - | ○ |
パスに沿った平面 | - | ○ |
(2D断面)メッシュアウトライン | - | ○ |
(2D断面)スタック断面 | - | ○ |
(2Dスケッチ)制約と寸法 | - | ○ |
(2Dスケッチ)2Dエンティティの自動結合 | - | ○ |
(2Dスケッチ)オフセット/パターン | - | ○ |
押し出し/回転サーフェス | - | ○ |
ロフト/スイープ/パイプサーフェス | - | ○ |
塗りつぶしサーフェス | - | ○ |
トリムサーフェス | - | ○ |
プールカット/結合/交差 | - | ○ |
線、円、ミラー | - | ○ |
フィレット/面取り | - | ○ |
ヘリックス | - | ○ |
平坦化 | - | ○ |
ドラフト解析 | - | ○ |
3Dスケッチからのフリーフォーム | - | ○ |
フリーフォームを厚くする | - | ○ |
フィーチャーの整列 オートサーフェス | - | ○ |
真直度解析 | - | ○ |
スキャンデータとスキャンデータの比較 | - | ○ |
ヒストリベースモデリング/ハイブリッドモデリング | - | ○ |
デザインとフューチャーツリーをAutodesk Inventorに転送 | - | ○ |
最小システム要件 OS Windows 10(64bit) CPU Intel Core i5(1.8GHzのクロック周波数)以上 RAM 16GB以上 GPU NVIDIAまたはAMD GPUメモリ 1GB以上 HDD 256GB以上 入出力フォーマット 入力 .stl, .obj, .ply, .ptx, .stp, .igs 出力 .stp, .igs, .obj, .stl