peel3の3Dスキャナにはワークの色に応じて「明るい」「暗い」「自動」の3種類の機能が用意されています。これらのモードにはどんな違いがあるのか検証してみます。
スキャンモードが結果にどの程度影響を与えるかを確認するために、異なる色を持つ(暗い部分と明るい部分がある)オブジェクトをスキャンしてみました。
明るいモード
以下の図に示されているように、明るいモードでスキャンした場合、光を吸収するオブジェクト(黒色のヘルメット)がうまくスキャンできていません。
これはスキャナから発される光は白などのスキャンしやすいワークに合わせて光量を調整しているため、暗い部分には、スキャナの光が弱く、吸収されてしまうため、うまくスキャンできません。
そのため明るいモードは、ワークの色が明るいワークに最適なモードです。
暗いモード
暗いモードを使用した場合、黒色のヘルメットまでスキャンすることができました。
しかし、暗いモードはスキャン時の光量が多いため、白などの明るい色をスキャンする場合はデータにノイズが発生しやすくなります。
そのため、黒や紺色などの暗い色のワークをスキャンするときにのみ使用することが望ましいです。
自動モード
自動モードでも暗いモードと同様に、スキャナーは全ての対象オブジェクトを認識し、正確にスキャンすることができました。
自動モードはワークの反射光によって自動で光量を調整しながらスキャンするため多数の色が混在するようなワークをスキャンする際には適しています。
まとめ
どのモードでスキャンして良いのか迷ったときには自動モードでスキャンすることが良いと思います。反対に一色だけで明暗がはっきりとしているオブジェクトには、それぞれ明るいモード/暗いモードを使い分けることが良いと思います。
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