今回は、peel.CADを使ったスキャンしたデータの修正方法について詳しくご紹介します。

スキャン後にスキャンデータをよく見てみると、うまくスキャンが出来ておらず、データに「穴」が見つかることはよくあると思います。エッジなどは穴が開きやすいです。
穴が開いているとデータ処理の際に困りますが、キレイに撮れるまで何度もスキャンをおこなうというのも非常に手間になります。

そんなときに役立つ、メッシュの穴修復のための機能がpeel.CADには用意されています。

そこで今回はそんな穴修復機能を使うことでどのようにデータを修正することができるのか
詳しくご紹介したいと思います。

peel.CADの穴修復機能を詳しくご紹介!

今回は上記のパーツをスキャンしてみます。

一見きれいにスキャン出来ているように見えますが、

このような角の部分がキレイに撮れていないことがあります。そんな時に便利な機能が穴埋め機能です。

穴埋め機能

穴の修正する機能として3種類用意されています:「全体」、「部分」、「ブリッジ」です

全体

全体は1つのエッジで囲まれた穴を一括で埋める機能です。
その際に、何を優先して穴埋めを行うかが下記の3つから選択できます。

  1. 高曲率
  2. 低曲率
  3. 平ら(フラット)

これらの違いは、メッシュの「穴埋め」の仕方にあります。

低曲率

穴の周囲の曲率から自動で穴が埋められます。

高曲率

今回の穴の補修の場合、角度がある穴であったため、高曲率で穴埋めする方がキレイに埋まったことがわかると思います。
エッジの部分が再現されていますね。

フラット

フラットは選択したエッジを平らに埋める機能です。そのため、穴埋めはできているものの違和感があると思います。
フラットの穴埋め機能は今回のような角度のある場所にできてしまった穴ではなく、平面上にできた穴に使用すると効果的です。

部分

部分の穴埋めは、一つの囲まれたエッジ上から2点を選択します。

その2点を直線上にむずんだラインとその反対側を分けることができます。

今回のような形状の場合、円筒の部分と平面の部分の間に穴が空いているため、
よりキレイに埋めたいときなどにはそれぞれ分割して埋めるほうが良いです。

上記のようにまずは平面部分のみを部分選択してフラットで穴埋めします。

そのあと、残ったRのついた角を穴埋めします。

これにより、全体を一回で穴埋めしたときよりさらにキレイに埋まったことがわかります。

ブリッジ

3つ目の機能、「ブリッジ機能」は、2つの点とその間のエッジをそれぞれ選択し、穴をつなぎたい部分をそれらをブリッジ(橋)で接続します。

大きな穴や周囲と繋がっていない浮いてしまったメッシュなど、そのままでは穴埋めできなかったり、キレイに埋まらないことがあります。
このような場合にブリッジの機能を使用することで穴埋め可能な状態にすることができます。

まとめ

このようにpeel.CADでは、メッシュデータの穴埋めの方法が数多く用意されています。
修正したい場所の形状やそのあとのデータの活用用途に合わせて最適な方法で修正することで、きれいなデータを作成することができます。


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