私は以前のブログでCreaform社の3Dスキャナ「HandySCAN 3D|SILVER Elite」を使用して、
光沢のあるワークをスキャンしてみました。

今回は、そんなHandyScanシリーズの3Dスキャナで使えるシングルレーザーモードを使った
検証を行ってみたいと思います。
通常のクロスレーザーと比べて、どんな違いがあるのか確認したいと思います。

深い穴をスキャンして撮れ高を比べてみる

今回用意したのはこのような大きい深い穴があいたモデルです。
深さは約106mmのモデルです。

この穴をスキャンして、レーザーモードの違いで内部の撮れ高の違いを確認してみます。

クロスレーザーモードの場合

内部にもいくつかのターゲットマーカーを貼りつけて早速スキャンしていきます。

断面で内部を確認

クロスレーザーモードの場合、底までスキャンすることはできず、
入口の部分からおおよそ半分くらいまでスキャンすることができました。

シングルレーザーの場合

シングルレーザーに切り替えるには本体のボタンを二回素早く押します。
すると、レーザーが1本になりました。

スキャンをしてみるとゆっくりと動かさないとターゲットの認識が外れてしまうため、
クロスレーザーのときよりも慎重に動かす必要があります。
それはシングルレーザーになることでスキャナが検出できるマーカーの数は少なくなるからです。

そうしてスキャンできたデータがこちらです。

このように同じようにスキャンしてもシングルレーザーモードでスキャンすると、
底面まできれいにスキャンすることができました。

まとめ

今回ご紹介した、深い溝細かい形状の測定に適したシングルレーザーと全体の形状を素早くとれるクロスレーザーモードを必要に応じて組み合わせることで、モデル全体をよりきれいにスキャンすることができます。


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