検査用途にも活用できるハンディスキャナ
検査用途にも使えるメトロロジーグレードのハンディタイプの3Dスキャナです。第3世代目となるHandySCAN BLACK Seriesは、従来機からさらに精度やスキャンスピードが向上し、リバースモデリングから検査用途に至るまで多岐にわたり活用できる汎用性の高い3Dスキャナとなりました。
様々なワークサイズや材質に対応できる汎用性
HandyScan 3D Black Series 様々なワークサイズや材質に対応できる汎用性
これまで3Dスキャナが苦手とされてきた黒色/光沢や鏡面を含むワークもスキャンできるようになりました。搭載しているレーザ光源の改善により、メッキ処理されたワークやピアノブラックと呼ばれる黒光沢面もデータ取得が可能です。スプレー処理されていた上記のようなワークの段取りや後処理工数を削減できるうえ、ノイズ軽減処理機能の向上によりさらに優れたスキャン結果を得られるようになりました。
操作性に優れ誰でも正確なスキャン
HandyScan 3D Black Series 操作性に優れ誰でも正確なスキャン
より効率的にスキャンするためには、スキャナとワークの距離を一定に保つ必要があります。これはスキャナと本体に搭載されたレンズの焦点距離ですので、適切な距離を保たないとうまくスキャンできません。
新しくなったHandySCAN BLACK Seriesは、画面上にリアルタイムで表示されるスキャン状況に、距離のステータスも同時に示されるようになりました。これにより、さらに直感的で効率よく3Dデータを取得することが可能になりました。
ニーズに合わせた二つのシリーズ
HandySCAN 3D には、シリーズ最上位クラスの「BLACK Series」と、優れたコストパフォーマンスを発揮する「SILVER Series」の二種類がラインナップされています。
利用目的やニーズに合わせて最適なシステムを選択して頂けます。
ノイズ減&黒/光沢ワークに強い 青色レーザを光源に採用
従来の赤色光源から青色光源のレーザへ改善されました。波長の短い単一青色光源になったことで、同レーザクラス帯の中でもノイズが少なく、黒/光沢面を持つワークのスキャンが可能になりました。
これにより、従来スプレー処理が必要だった黒/光沢ワークがそのままスキャン可能です。スプレー塗布量のムラや厚み予測、塗布を避けたい貴重品のスキャンなど、準備や後処理にかかる工数削減とともに、スキャン精度・効率が改善されました。
小型ワークにも対応 活用範囲を拡大
測定解像度を25μmにまで高めたHandySCAN BLACK Series。ハンディタイプの3Dスキャナのなかでも最高クラスの解像度を実現しています。大型ワークはもちろん、右図のような小型ワークの細部の形状までもスキャンが可能になりました。
ワークの移動や振動も気にせずスキャン セルフポジショニングシステム
製造現場では他の機械の動作やクレーンなどの設備の動作などにより、わずかな振動は絶えません。検査や測定において、動作環境の安定のために専用の測定室を用意することも少なくありません。HandySCAN BLACK Seriesはワークに貼り付けるマーカーの位置情報を取得しながらスキャンするため、ワークの振動だけでなく、移動させながらのスキャン動作も可能。現場に持ち込める手軽さと、どこでも正確な3Dスキャンを可能にする性能により、製造現場における測定効率を向上させます。
スキャン動作を止めずにソフトを制御
前モデルよりボタン数が増え、より多くの操作がスキャナ本体から可能になりました。PC操作とスキャン作業の往復で作業が分断されることなく、スムーズに進行。作業者の負担を軽減します。 また、適切な距離を保つLED表示に加え、音声のフィードバック機能が追加されています。PC画面とワークとの視線の往復も少なくなり、長時間にわたる大型ワークのスキャンの際にも無駄なくスムーズにスキャン作業を行えます。
HandySCAN スペック表
機械仕様 | HandySCAN BLACK | Elite | HandySCAN BLACK+ | Elite | HandySCAN SILVER™ | HandySCAN SILVER™|Elite | |
---|---|---|---|---|---|
精度(1) | 0.025 mm | 最大0.040 mm | 最大0.030 mm | ||
容積精度(2)(対象物のサイズに基づく) | 0.020 mm + 0.040 mm/m | 0.020 mm + 0.040 mm/m 0.020 mm + 0.015 mm/m(1) | 0.020 mm + 0.100 mm/m | 0.020 mm + 0.060 mm/m | |
MaxSHOT Next™ | Elite の容積精度(3) | 0.020 mm + 0.015 mm/m | ||||
測定解像度 | 0.025 mm | 0.030 mm | |||
メッシュ解像度 | 0.100 mm | 0.200 mm | |||
測定速度 | 1,300,000測定値/秒 | 1,800,000 測定値/秒 | 800,000測定値/秒 | ||
光源 | レーザーライン22本(青)(+追加ライン1本) | レーザーライン30本(青)(+追加ライン1本) | レーザーライン14本(青) | レーザーライン14本(青)(+追加ライン1本) | |
レーザークラス | 2M(目に安全なレベル) | ||||
スキャン範囲 | 200 x 450 mm | 200 x 750 mm | 200 x 450 mm | ||
焦点距離 | 300mm | ||||
被写界深度 | 250mm | ||||
測定対象物サイズ範囲 (推奨) | 0.05~4m | 0.1~4m | |||
ソフトウェア | VXelements | ||||
出力形式 | .dae, .fbx, .ma, .obj, .ply, .stl, .txt, .wrl, .x3d, .x3dz, .zpr, .3mf | ||||
互換性のあるソフトウェア | 3D Systems(Geomagic®ソリューション)、InnovMetric Software(PolyWorks)、Dassault(CATIA V5およびSOLIDWORKS)、Metrologic Group (Metrolog X4) 、 New River Kinematics (Spatial Analyzer) 、Verisurf 、PTC(Creo)、Siemens(NXおよびSolid Edge)、Autodesk(Inventor、Alias、3ds Max、Maya、Softimage) | ||||
重量 | 0.94 kg | 0.85 kg | |||
寸法(LxWxH) | 79 x 142 x 288 mm | 77 x 122 x 294 mm | |||
接続規格 | USB 3.0 x 1 | ||||
動作温度範囲 | 5~40°C | ||||
動作湿度範囲(結露なし) | 10~90 % | ||||
認定 | EC規格に適合(EMC指令, 低電圧指令)、充電可能なバッテリー(該当する場合)、IP50、WEEEと互換性あり | ||||
特許 | CA 2,600,926, CN 200680014069.3, US 7,912,673, CA 2,656,163, EP (FR, UK, DE) 1,877,726, AU 2006222458, US 8,032,327, JP 4,871,352, US 8,140,295, EP (FR, UK, DE) 2,278,271, EP (FR, UK, DE) 2,230,482, IN 266,573, US 7,487,063, CA 2,529,044, EP (FR, UK, DE) 3,102,908, US 15/114,563, CN 201580007340X | ||||
(1)HandySCAN BLACKおよびHandySCAN BLACK | Elite(ISO 17025認定):VDI/VDE 2634パート3規格に基づいています。プロービングエラーは、直径を、追跡可能な球体アーティファクトで測定することで評価されます (ISO 17025認定)。HandySCAN 307およびHandySCAN 700:直径をキャリブレーションされた球体アーティファクトで測定した一般的な値。 (2)HandySCAN BLACKおよびHandySCAN BLACK | Elite(ISO 17025認定):VDI/VDE 2634パート3規格に基づいています。球体間隔エラーは、動作容積内の異なる位置および方向で、長さが追跡可能なアーティファク トを測定して評価されます。HandySCAN 307およびHandySCAN 700:球体間の間隔を、長さがキャリブレーションされたアーティファクトで測定した値。 (3)MaxSHOT 3Dを使用する場合、システムの容積精度が選択したシステムとモデルのデフォルト容積精度を超えることはできません。 (4)メッシュおよび点群のインポートにより、すべての主要な計測、CAD、およびコンピュータグラフィックソフトウェアとの互換性もあります。 |
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